輸入車(外車)の自動車保険の保険料や税金を含む維持費は高い?節約方法も紹介

2024年12月16日(2026年8月31日更新)

輸入車(外車)を購入するときに気になるのが、保険料や税金などの維持費です。輸入車の自動車保険の保険料は高いのではと、不安に感じている方もいるかもしれません。

本記事では、輸入車の自動車保険の保険料は割高なのか、わかりやすく解説します。また、自動車保険の保険料以外の維持費が高い理由や、維持費を抑えるためのポイントについても紹介します。

輸入車(外車)の自動車保険の保険料は割高なの?

自動車保険の保険料が決まる要素はいくつかありますが、「どこの国のメーカーか」という点は保険料には影響しません。そのため、輸入車であることだけを理由として、自動車保険の保険料が高くなることはありません。

輸入車も国産車(日本車)も、自動車保険の保険料の決まり方は同じです。しかし、いくつかの理由から、輸入車の自動車保険の保険料が割高になることがあります。

購入金額が高く車両保険の保険料が高い傾向にある

自動車保険の車両保険を契約する際に、車両保険でお支払いする保険金の限度額である車両保険金額を決める必要があります。購入金額が高いほど車両保険金額は高額となり、結果として車両保険の保険料を引き上げる要素となります。お車の保険開始日時点の市場販売価格相当額の範囲で保険会社が引き受けできる車両保険金額が提示され、その範囲の中から契約者が選択します。

輸入車は購入時の金額が高い傾向にあるため、選択できる車両保険金額も高くなる傾向にあり、車両保険の保険料も高額になりがちです。

車両保険の料率クラスが高い傾向にある

自動車保険の保険料は、お車の型式ごとの過去の事故データをもとに決定された「料率クラス」に基づいて算出されます。
料率クラスは「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」「車両保険」ごとに決定されます。
損害保険料率算出機構で定めている型式別料率クラスでは、自家用普通乗用車・自家用小型乗用車については1~17の料率クラスに区分されます。いずれも数字が大きくなるにつれて保険料が高くなり、小さくなるにつれて保険料が安くなります。
一般的に、輸入車は「車両保険」の料率クラスが高い傾向にあるため、自動車保険の保険料も高い傾向にあります。
実際に、輸入車である「BMW3シリーズ」と国産車である「プリウス」を比較してみましょう。

BMW
(3シリーズ 5V20)
トヨタ
(プリウス ZVW60)
対人賠償 5 7
対物賠償 6 5
人身傷害 8 9
車両保険 17 7

保険始期:2026年7月1日
参考:損害保険料率算出機構「型式別料率クラス検索」

比較すると、BMWの「車両保険」の料率クラスは17であるのに対してプリウスは7であり、輸入車は「車両保険」の料率クラスが高い傾向にあることがわかります。
なお、型式別料率クラスは1年に一度見直され、毎年の契約に適用されます。

輸入車(外車)の税金を含む維持費が高くなる理由

お車を維持するために必要な費用は、自動車保険の保険料だけではありません。輸入車は自動車保険の保険料以外に、税金などの維持費も高額になる傾向にあります。

【自動車税】排気量や最大積載量が大きいと税額が大きくなる

お車を所有している方に年に一度課せられる自動車税の税額は、お車の用途(乗用車・トラックなど)や排気量、最大積載量などによって決まります。輸入車は排気量が多い傾向にあるため、自動車税の税額が高くなりがちです。

ただし、輸入車にも排気量や最大積載量などが小さいものがあるため、車種によっては自動車税の税額を抑えられる可能性があります。

【燃料代】高くつく傾向にある

ガソリン車の場合、排気量が多いと必要な燃料が増えるため、燃料代がかかる傾向にあります。輸入車は排気量が多いお車も多いため、燃料代が高くなりがちです。

また、オクタン価が高いプレミアムガソリン(ハイオクガソリン)を指定している輸入車も少なくありません。プレミアムガソリンはレギュラーガソリンよりも高額なため、さらに燃料代がかさみます。

【修理費】部品や技術料が
高い傾向にある

輸入車は部品代が高い傾向にあります。部品交換が必要な場合、海外から部品を取り寄せることで、交換部品代や取り寄せ費用がかさむケースもあります。

また、国産車と比べると修理を担当できる技術者が少なく、技術料が高くなるケースもあります。

【車検代】自動車重量税がかさみがち

車検時に支払う自動車重量税は、お車の重量によって決まります。お車が大型車で重量が大きいときは、自動車重量税の税額も高くなる傾向にあります。

自動車保険の保険料や税金を含む輸入車(外車)の維持費を節約するポイント

さまざまな理由から、輸入車の維持費は高くなる可能性があります。少しでも負担を軽減するために、実践したいポイントを紹介します。

ネット自動車保険(ダイレクト型・通販型)を選ぶ

自動車保険には、代理店を経由して保険会社とやり取りを行う「代理店型自動車保険」と、Webサイトなどを使って直接保険会社とやり取りする「ネット自動車保険(ダイレクト型・通販型)」があります。

代理店を介さずに契約・利用するネット自動車保険は、営業コストが抑えられる分、保険料はリーズナブルな傾向にあります。輸入車の維持費を抑えるためにも、ネット自動車保険に注目してみてはいかがでしょうか。

排気量が少ない・重量が小さい車種を
選ぶ

輸入車の中でも排気量が少ない車種なら、自動車税の税額や燃料代を抑えやすいです。また、軽自動車以外の自家用乗用車の場合、車両重量が小さい方が自動車重量税の負担を軽減できます。お車を購入するときは、販売店のスタッフとも相談し、排気量や重量が大きすぎないものを選んでみてはいかがでしょうか。

取り扱い店舗が多くメジャーな車種を
選ぶ

輸入車でも取り扱い店舗の多いメジャーな車種なら、整備費用や部品代を比較的抑えやすいと考えられます。修理や車検の負担を考慮して、メジャーな車種を選ぶのも有効な対策です。

メジャーな車種は対応する修理工場も多い傾向にあるため、修理に出しやすいだけでなく、修理期間も短くなる可能性があります。

整備実績がある修理工場を事前に確認しておく

車種によって必要な整備情報や診断機器が異なるため、修理工場によって対応可能な整備の範囲は異なります。そのため、車検や故障時に備え、購入を検討している車種の整備実績がある修理工場を事前に確認しておくことが大切です。

必要に応じて、その車種を多く取り扱っている業者や正規ディーラーへの依頼も検討してみましょう。

まとめ

お車を選ぶときには、自動車保険の保険料や税金などの維持費にも注目してみましょう。お気に入りのお車に長く乗るためにも、維持費がどの程度かかるかを前もって概算しておくとよいかもしれません。

輸入車は車種によって、自動車保険の保険料が高くなることがあり、税金や車検代などの維持費も変わります。保険料や補償内容は保険会社によって異なるため、複数社で比較し、ご自身に合う自動車保険を検討しましょう。

監修:竹国 弘城

1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。

資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)