自動車保険のロードサービスとは?サービス内容や料金、利用方法を解説
2024年4月8日(2026年1月9日更新)
ロードサービスは、自動車事故やバッテリー上がり、パンクなどの自動車トラブルによって自力走行できなくなった際に、応急作業や救援を依頼できるサービスです。頻繁に利用するものではありませんが、もしものときに欠かせない重要なサービスです。
本記事では、ロードサービスの内容や利用時の注意点などを解説します。万一の際、慌てないようにロードサービスについて把握しておきましょう。
ロードサービスとは
ロードサービスとは、事故や故障などお車にトラブルが生じた際、レッカーでのけん引や現場での応急作業などを依頼できるサービスです。また、電話で近隣の宿泊施設や帰りの交通手段などの情報を提供してくれることもありますので、利用できるロードサービスを把握しておくと、万一の際に慌てずに対応できます。サービスの内容や料金、利用方法について解説します。
ロードサービスの内容
ロードサービスの内容は、提供会社によって異なります。当社の自動車保険では、主に以下のサービスを受けられます。
引き降ろしサービス
配達サービス
例えば、事故・故障などによってお車が動かなくなったときに現場から修理工場などの場所まで搬送する「レッカーサービス」や、落輪したときや縁石に乗り上げてしまったとき※1の「引き上げ・引き降ろしサービス」などがあります。
落輪とは、道路から1m以内の下方(側溝や用水路など)へ車輪を踏み外した状態をいい、全ての車輪が落輪している状態は含まれません。また、乗り上げとは、縁石や中央分離帯などの障害物へ乗り上げた状態であり、かつ、いずれかの車輪が道路上(車道・歩道・縁石)に接している状態をいいます。
ロードサービスの料金
ロードサービスの料金は、サービスの提供元や利用条件によって異なります。
一般的に、保険会社が提供しているロードサービスならご契約のお車に搭乗中の方、クレジットカードのロードサービスならカード会員の方であれば一定範囲は無料で利用できますが、利用内容や利用回数によっては有料になることもあります。
なお、JAFのロードサービスは会員・非会員ともに利用できますが、会員になることでサービスの一部が無料となったり、割引料金が適用されたりします。
ロードサービスの利用方法
ロードサービスをご利用の際は、まずロードサービスを提供している会社に連絡しましょう。連絡せず、ご自身で業者を手配された場合などは、サービスの提供を受けられないこともあるのでご注意ください。連絡方法は会社によって異なりますが、電話やアプリ、Webサイトなどを利用できる場合があります。
ロードサービスは、いつ必要になるかわかりません。万一の際に慌てずに対応するためにも、対象となるロードサービスの利用方法は事前に確認しておきましょう。
ロードサービスを提供する会社
ロードサービスを提供する主な会社や団体を紹介します。
複数のサービスが利用できることもあるため、それぞれの会社や団体が提供するロードサービスの内容を把握し、使い分けましょう。
自動車保険のロードサービス
多くの保険会社では、自動車保険の契約者向けにロードサービスを提供しています。
ロードサービスは自動付帯されていることが一般的ですが、保険会社によってサービスの内容や適用条件が変わることもあるため、まずは加入している自動車保険のWebサイトや自動車保険証券などで確認しましょう。
例えば、当社の自動車保険には、ロードサービスが追加保険料なしで自動付帯されます。24時間365日いつでも利用できるうえ、利用しても翌年の等級や保険料に影響はありません。
なお、JAF会員の方は当社のロードサービスの内容がグレードアップします。より手厚いサービスを希望する方は、あわせてJAFへの入会も検討してみましょう。以下の通り、JAF会員の方が手厚くなります。
横にスクロールできます
| JAF会員以外 | JAF会員の方 | ||
|---|---|---|---|
| レッカーけん引距離 | 100kmまで無料 | 120kmまで無料 | |
| 応急対応 | 部品代 消耗品代 |
自己負担 | 4,000円まで無料 (保険期間中1回まで) |
| 作業料金 | 30分超過の場合 自己負担 |
無料 | |
| 燃料切れ時 ガソリン配達 |
配達 | 保険期間中 1回まで無料 |
回数制限なし※2 |
| ガソリン無料サービス (10リットルまで) |
保険期間中 1回まで |
保険期間中 2回まで |
|
当社サービスの無料回数を超過した場合は、JAFのサービスとして提供いたします。
JAFのロードサービス
JAFは、会員・非会員にかかわらずロードサービスを提供しています。作業内容によっては料金が発生しますが、会員なら一定範囲は無料で利用できます。
部品代や燃料費などについては、会員・非会員ともに実費負担となります。
自動車保険のロードサービスとJAF(会員向けサービス)の違い
ロードサービスについて、自動車保険とJAF(会員向けサービス)の大きな違いは「サービスの対象」です。自動車保険に付帯されたロードサービスの対象は「ご契約のお車」であり、運転者は問わないケースもあります。なお、当社のロードサービスはご契約のお車が対象であり、運転者は問いません。
一方、JAFのロードサービスの場合、「会員本人」が対象となります。そのため、JAF会員であれば、レンタカーやバイクなどマイカー以外でトラブルが起きた際にもロードサービスを利用できます。
JAF会員本人が対象であるため、原則として家族などは利用できません。ただし個人会員と同居している家族、または生計を一にする家族であれば、家族会員として加入できます。
一般的に、自動車保険に付帯されたロードサービスよりも、JAFのロードサービスの方が対応可能な作業が多く、適用範囲が広いです。JAFでは、タイヤのパンク応急修理や自然災害に起因したトラブルにも対応してもらえます。
クレジットカードのロードサービス
クレジットカードによっては、会員サービスとしてロードサービスを提供していることがあります。
無料で提供していることもあれば、別途ロードサービスへの契約が必要で年会費がかかるケースもあるため、詳細は事前に確認しましょう。
また、ガソリンスタンドが発行するクレジットカードでもロードサービスを提供していることがあります。
ただし、他のクレジットカードと同様、カード会費とは別にロードサービスの年会費がかかることもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
ロードサービスが利用できるケースとは
実際に、どのような状況であればロードサービスを利用できるのでしょうか。ここでは、ロードサービスの対象となる10の事例を紹介します。
- 自動車事故や故障などにより、お車が動かない
- 車内にカギを置いたまま施錠したため、お車に乗れない
- ライトを消し忘れてバッテリーが上がり、エンジンが作動しない
- 走行中、釘を踏んでしまいタイヤがパンクした
- サイドブレーキが固着し、運転できない
- 長距離を移動中、ガス欠になった
- 側溝にタイヤが落ちて、動けない
- 旅行先でお車が故障し、帰る手段がわからない
- 雪が降って、お車が走れない
- 運転中、ハンドル操作に違和感があった
一般的に、ロードサービスを要請すると、時期・エリア・天候・交通事情によって異なりますが、概ね30~60分程度でサービスを受けられます。
ロードサービスの要請は専用ダイヤルが設けられており、各社サービスページに掲載されていることが一般的です。トラブル時、スムーズに連絡できるようあらかじめ把握し、電話番号登録や、メモを車内に残しておくことをおすすめします。
なお、当社では自動車保険のご契約申し込み完了後に「あんしん事前登録」にて万一の事故・故障発生時、ロードサービスを手配する際に必要な情報(お車の情報・燃料の種類など)をマイページにて事前にご登録いただけます。スムーズなロードサービスの手配のために、事前に登録しておくことをおすすめします。
自動車事故や故障などにより、お車が動かない
自動車事故や故障、車両トラブル、電気自動車における「電欠」などによってお車が自力走行できない場合、現場から修理工場などの場所まで、レッカーによるけん引もしくは積載車による運搬をします。
当社のロードサービスでは、当社が指定した最寄りの修理工場まで運ぶ場合、距離の制限はありません。お客さまが修理工場を指定する場合、100kmまで無料で搬送できます。
なお、事故にあった際は、まずケガ人の救護や警察への連絡を行いましょう。そのあと、ロードサービスを手配し、お車の搬送に関するお手続きを進めます。
車内にカギを置いたまま施錠したため、お車に乗れない
車内にカギを置いたまま施錠した状態を「インロック」といいます。インロックになった場合、ロードサービスに依頼してカギを開錠してもらいましょう。
最近は電子キーが増えており、置き忘れ防止の警告音の機能がある車種もあります。しかし、「車内にカギを置いたまま荷物の出し入れを行い、トランクの開閉ボタンで施錠してしまう」など、人為的なミスでカギを閉じ込めてしまう可能性はあります。
また、自力で開錠するとドアの故障などさらにトラブルが増える原因となるため、無理に開錠を試みることはやめましょう。
ライトを消し忘れてバッテリーが上がり、エンジンが作動しない
JAFによると、2024年度のロードサービス出動理由で最も多かったのは「バッテリー上がり」です※3。バッテリーはお車を動かすために必要な電気をためる装置であり、供給する電気が不足した状態を「バッテリー上がり」といいます。
バッテリーが上がる原因として、ヘッドライトやルームランプの消し忘れや、お車の使用頻度が少ないことが挙げられます。
バッテリーが上がった際は、ロードサービスによってエンジンを始動(ジャンピング)させる対処を行います。
走行中、釘を踏んでしまいタイヤがパンクした
走行中に釘などを踏んでしまい、タイヤがパンクするケースは少なくありません。自動車保険に付帯されたロードサービスでは、スペアタイヤへの交換作業が可能ですが、スペアタイヤがない場合は、レッカーで修理工場へ搬送される場合があります。
なお、JAFのロードサービスではタイヤの応急修理が可能です。
サイドブレーキが固着し、運転できない
サイドブレーキが固着して解除できなくなってしまうことがあります。このような場合はロードサービスへ連絡し、解除作業を依頼してください。
サイドブレーキが固着してブレーキがかかったままでの走行は、リアブレーキ装置の損傷や火災の原因となるため危険です。
長距離を移動中、ガス欠になった
お車の運転では、燃料切れに注意が必要です。万一、ガス欠になり近くにガソリンスタンドがない場合は、ロードサービスを要請しましょう。
当社のロードサービスは、ガソリンまたは軽油10リットルを無料で配達します。ただし、保険期間において1回限りのサービスです。
側溝にタイヤが落ちて、動けない
側溝にタイヤが落ちたり、縁石に乗り上げたりすると、お車が動けなくなります。自力で抜け出せる場合もありますが、運転に慣れていないと難しいでしょう。
落輪・脱輪といったトラブルにあった際は、無理をせずロードサービスに連絡しましょう。当社のロードサービスには、車両の引き上げ・引き降ろしサービスが含まれています。
旅行先でお車が故障し、帰る手段がわからない
お車にトラブルが生じた際、知らない土地だと帰りの交通手段や緊急宿泊先などの確保に困るケースがあります。旅先などで故障によってお車が動かなくて困った場合は、情報提供サービスを活用ください。
当社のロードサービスでは、近くの宿泊施設や帰りの交通手段、レンタカー会社やガソリンスタンドといった情報提供が可能です。なお、各施設の利用に伴う費用は、お客さまの自己負担となります。
雪が降って、お車が走行できなくなった
雪によるスリップや雪にはまってお車が動けなくなった場合も、ロードサービスの対象となることがあります。
当社のロードサービスでは、降雪が原因でお車が走行不能となった場合に、走行可能な場所への引き出しを行います。
ただし、雪対応タイヤまたはチェーンを装着しており、お客さまご自身で一定の除雪作業を行ったにもかかわらずトラブルが解決しない場合に限ります。
運転中、ハンドル操作に違和感があった
走行中、ハンドル操作などに違和感がある場合は、無理せず安全な場所で停車しましょう。
例えば、ホイールのボルトが緩んでいるとハンドルを取られやすくなり、そのまま走り続けると脱輪する危険もあります。
当社のロードサービスでは、ボルトの増し締め作業を依頼できます。
ロードサービスが利用できないケースは?
ロードサービスが利用できないケースもあります。
提供会社によっても異なりますが、当社でロードサービスが利用できないケースは、主に以下の場合です。
- ご契約のお車に搭乗中の方以外が利用する場合
- ロードサービスの利用時に、事前に指定の窓口にご連絡いただけない場合
- 交通事情や気象状況、お車の状況などにより、ロードサービスの提供が難しい場合
また、無料サービスの範囲を超える費用などは、自己負担となる場合があります。
ロードサービスの提供会社によって、無料となるサービスの範囲や利用可能な回数は異なります。事前に確認したうえで利用しましょう。
東京海上ダイレクトのロードサービスに関するよくあるご質問
ロードサービスで料金が発生する場合はある?
当社のロードサービスにおいて料金が発生するケースは、主に以下の場合です。
- レッカーサービスで、無料の範囲を超える距離を利用した際の搬送費用
- 応急対応時に使用した部品代や消耗品代
- 情報提供サービスで紹介された宿泊施設や修理工場を利用した際に生じた費用
- クレーン作業などの特殊作業費用や重作業費用、48時間を超える車両保管料金
ロードサービスは基本的に無料で利用できるサービスですが、上記のケースなど自己負担が必要な場合もあります。料金が発生するケースは、提供会社によって異なるので利用規約を確認してください。
当社のロードサービスの利用規約について、詳しくはこちらをご覧ください。
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ロードサービスを利用すると等級が下がる?
ロードサービスの利用有無や利用回数は、翌年の等級や保険料には影響しません。
当社の自動車保険にはロードサービスが追加保険料なしで自動付帯されますので、事故や故障など、突然のお車のトラブルの場合も安心です。JAF会員であれば、さらに手厚いサービスが提供されるため、お車を運転する方は加入をご検討ください。
監修:竹国 弘城
1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。
資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)