自動車保険の保険料はゴールド免許になったら安くなる?ブルー免許やグリーン免許との差額も紹介
2024年3月8日(2026年8月31日更新)
ゴールド免許は、過去5年間事故や違反がない「優良運転者」に発行される運転免許証です。ゴールド免許保有者は事故のリスクが低いため、多くの自動車保険では保険料が安くなります。
本記事では、運転免許証の色によって保険料が変わる理由や、ゴールド免許と比べて、ブルー免許やグリーン免許では保険料がどれくらい変わるかを解説します。
運転免許証の色には3種類ある
運転免許証を見てみると、有効年月日の背景に色がついています。この色には、グリーン、ブルー、ゴールドの3種類があり、運転者の条件により色が変わります。
マイナ免許証の場合、運転免許証の色や有効期限はマイナ免許証上に記載されませんが、マイナポータルまたはマイナ免許証読み取りアプリにより確認できます。
グリーン免許
グリーン免許は、初めて運転免許を取得する方に交付される運転免許証のことで、初心者ドライバーの証です。初めての免許取得から次の更新まではグリーン免許と決められています。
また、免許証の更新を忘れて失効した場合や運転免許の取り消し処分を受けたあとに再取得した場合も、原則としてグリーンの運転免許証が交付されます。有効期間は、免許取得後の初回更新までで、取得日から3回目の誕生日が目安です。
ブルー免許
初めての免許取得後、3回目の誕生日の前後1ヶ月間に運転免許証を更新すると、ブルーになります。ブルー免許は、「初回更新者」「一般運転者」「違反運転者」の3つに区分されます。
| 運転者の区分 | 対象者 | 有効期間 |
|---|---|---|
| 初回更新者 | 初めて免許を更新する方で、違反運転者に該当しない方 | 3年間 |
| 一般運転者 | 免許を5年以上継続して受けている方で、軽微な違反(3点以下)が1回のみ、かつ同期間内に重大違反唆し等※もしくは道路外致死傷をしたことがない方 | 5年間 (更新期間満了時に71歳の方は4年、72歳以上の方は3年) |
| 違反運転者 | 違反が複数回ある、またはケガのある事故を起こした方 | 3年間 |
「重大違反唆し等(じゅうだいいはんそそのかしとう)」は、運転者に重大な交通違反をそそのかしたり、違反と知りながら手助けしたりする行為を指します。
ブルー免許の方が違反をした場合でもグリーン免許に切り替わるのではなく、ブルー免許となります。なお、次回更新時は、事故・違反歴に基づいて講習区分が判定されます。
ゴールド免許
過去5年間無事故無違反であり、同期間内に重大違反唆し等もしくは道路外致死傷をしたことがない「優良運転者」に、ゴールドの運転免許証が発行されます。ゴールド免許は優良ドライバーの証であり、有効期間は通常5年間です。
ただし、運転者の年齢によって有効期間は異なります。70歳の場合は、更新期間満了日後の4回目の誕生日から起算して1ヶ月を経過する日となり、71歳以上の場合は、更新期間満了日後の3回目の誕生日から起算して1ヶ月を経過する日とされています。
なお、優良運転者としてゴールド免許を受けても、事故や違反行為をすると次回更新時に再びブルー免許に戻ります。
運転免許証の色が変わるタイミングは更新時
運転免許証の色が変わるタイミングは、運転免許証の更新時です。有効期間中に事故や違反をしても、即座に色が変わるわけではありません。
例えば、ゴールド免許の方が点数のつく違反行為を行ったとしても、次回更新時まではゴールド免許を保有できます。
グリーン免許からブルー免許へは約2~3年かかる
グリーン免許の有効期間は「取得日から3回目の誕生日」が目安となります。
そのため、免許取得のタイミングが誕生日の前か後かによって、初回更新までの期間が約2~3年程度と前後する点に注意が必要です。例えば、誕生日直前に取得した場合は、取得直後の誕生日を1回目の誕生日とカウントするため、初回更新までの期間が約2年程度となります。一方、誕生日直後に取得した場合は、初回更新までの期間が約3年程度となります。
初回更新時の判定では、それまでの事故・違反状況に応じて「初回更新者」や「違反運転者」などに区分されますが、いずれの場合も運転免許証の色はグリーンからブルーへと変わります。
なお、初回更新を迎える前に中型免許や大型免許などを新たに取得した場合は、その時点で「新規免許取得者(グリーン免許)」には該当しなくなります。そのため、更新時期を待たずにブルー免許に切り替わります。
グリーン免許からゴールド免許へは最短でも約5~6年かかる
ブルー免許の方は、次回更新(初回/違反運転者は3年後、一般運転者は5年後)で「優良運転者」に該当すればゴールド免許になります。一方、免許取得直後のグリーン免許の方は、初回更新でグリーン免許からブルー免許に切り替わったあとにゴールド免許を目指すことになります。
このため、ゴールド免許になるためには、免許取得から最短でも約5~6年の期間を要します。例えば、18歳で免許を取得した方は約2~3年後の初回更新時(免許取得から3回目の誕生日の前後1ヶ月間)にグリーン免許からブルー免許になり、さらに約3年後の更新まで違反や事故がなければ、24歳の更新時にゴールド免許を取得できます。
ブルー免許の期間に事故や違反を起こしてしまった場合には、次の更新時もブルーのままです。
そのため、運転免許証を持つ方のなかには、「ゴールド免許になったことがない」方や、「ゴールド免許になったものの、事故や違反を起こしてしまい次の更新でブルーに戻ってしまった」という方もいるでしょう。「毎日運転をしておりゴールド免許である」「継続してゴールド免許である」という方はまさしく優良ドライバーであるといえます。
運転免許証の色がゴールドになると保険料が安くなる?
自動車保険の広告で「ゴールド免許で保険料が安くなる」と見たことがある方もいるかもしれません。本当に運転免許証の色で保険料が安くなるのでしょうか。ここからは、運転免許証の色による保険料の違いについて詳しく見ていきましょう。
ゴールド免許で保険料が安くなる保険会社もある
実際に、運転免許証の色がゴールドになると保険料が安くなる保険会社は多く存在します。東京海上ダイレクト(以下、当社)の自動車保険を例にとって見てみましょう。
グリーン・ブルー・ゴールド免許の保険料の差額
運転免許証の色以外の条件が同じだった場合、ゴールド免許に比べてブルー免許やグリーン免許では、保険料にどのくらい差が出るのでしょうか。当社の自動車保険を例に、運転免許証の色以外の条件を揃えて実際の保険料例を比較してみます。
| 運転免許証の色 | グリーン | ブルー | ゴールド |
|---|---|---|---|
| 保険料(一括払) | 59,975円 | 51,246円 | 45,847円 |
保険料の算出条件・補償内容の詳細を見る
【見積もり条件】
- 保険期間:1年間
- 保険開始日:2026年7月1日
- 等級:20等級(事故有係数適用期間:0年)
- メーカー名・車名:トヨタ・プリウス
- 型式:ZVW60
- 初度登録年月:令和8(2026)年6月
- 料率クラス:車両7 対人7 対物5 傷害9
- 用途・車種:自家用普通乗用車
- 前年走行距離区分:7,000km超10,000㎞以下
- 使用目的:主に日常・レジャー
- 主な使用地:東京都
- 主に運転される方の年齢:32歳
- 運転免許証の色:表に記載の通り
- 前契約事故:なし
- 前契約保険会社:当社以外
- 払込方法:一括払
【補償内容】
- 車両保険のタイプ:一般タイプ
- 車両保険金額:305万円
- 車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円
- 車両全損時諸費用特約:あり
- 対人賠償(1名につき):無制限
- 対物賠償(1事故につき):無制限
- 対物超過特約:あり
- 人身傷害(1名につき):3,000万円(車内のみ補償)
- 弁護士特約:あり(自動車事故のみ補償)
- 他車運転特約:あり
- 被害者救済特約:あり
- 無過失特約:あり
- 運転者限定特約:夫婦限定
- 運転者年齢条件:30歳以上補償
【適用されている割引】
- インターネット割引
- 新車割引
- 表示の保険料は、保険開始日が2026年7月1日の当社の自動車保険における保険料です。商品改定などにより、保険料が変更となる場合があります。
- 比較のため同一等級で算出しています。グリーン免許で20等級となるのは、同居のご家族などから等級を引き継いだ場合などに限られます。
当社の自動車保険の場合、上記算出条件ではゴールド免許はグリーン免許よりも14,128円、ブルー免許よりも5,399円安くなっています。条件により安くなる額は変わりますが、このケースではゴールド免許のほうが保険料が安くなることがわかります。
保険会社によっては、運転免許証の色を「ゴールド」と「ゴールド以外」のように区分しており、ブルー免許とグリーン免許が同じ扱いになる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
なぜゴールド免許は自動車保険の保険料が安くなるのか
ではなぜ、運転免許証の色がゴールドになると保険料が安くなるのでしょうか。ゴールド免許は上記で説明した通り、優良ドライバーの証です。5年間事故も違反もしていないドライバーは、言い換えれば「事故のリスクが小さい」運転者であるといえます。
自動車保険では、事故のリスクが高い場合は保険料を高く、リスクが小さい場合は安くなるようにして、保険料の公平性を保っています。ゴールド免許であるということは「事故のリスクが小さい=保険金を支払う可能性が小さい」と考えられるため、保険会社側は保険料を安く設定するというわけです。
対象となるのは主に運転される方の免許証の色
ここで注意したいのが、「誰がゴールド免許だと保険料が安くなるのか」という点です。対象となるのは、契約しているお車を主に運転される方(記名被保険者)です。ご契約者の方の運転免許証の色ではありませんので注意しましょう。
主に運転される方が変わった場合は、自動車保険の契約内容を変更する必要がありますが、その際には運転免許証の色もきちんと申告しましょう。
保険期間の途中で運転免許証の色が変わったときのお手続き
運転免許証の色は保険料に影響を与えるため、契約時には保険会社に正しい内容を申告しなければなりません。では、保険期間中に運転免許証の色が変わった場合は、どのようなお手続きが必要なのでしょうか。
ケース1:ブルー免許からゴールド免許、グリーン免許からブルー免許になった場合
保険料は、自動車保険の保険開始日(始期日)時点の運転免許証の色によって変わります。そのため、保険期間中に運転免許証の色がブルーからゴールドになったとしても、保険料は安くなりません。同様に、免許更新によりグリーン免許からブルー免許に変わった場合も、保険期間中に保険料が変わることはありません。
運転免許証の色が変わったときは、保険期間中ではなく「次の契約継続時」に保険会社へ申告しましょう。
なお、自動車保険の継続と免許更新のタイミングが近い場合、保険開始日時点ではブルー免許でも、ゴールド免許とみなされる場合があります。
当社では、運転免許証の更新手続きが可能な期間中に保険開始日があり、運転免許証を更新すればゴールド免許を所持できる場合、保険開始日時点でブルー免許を所持していても「ゴールド」として申告いただきます。グリーン免許からブルー免許に変更になる場合も同様です。いつ時点の色を選べばよいかの詳細は以下をご確認ください。
運転免許証の色はいつ時点の色を選べばよいかを知りたい
ケース2:ゴールド免許からブルー免許になった場合
ゴールド免許からブルー免許になったときでも、それが保険期間中であれば保険料が途中で高くなることはありません。こちらもケース1と同じく、次の契約継続時に保険会社へ申告しましょう。
ここで気をつけたいのが、多くの保険会社が運転免許証の色を告知事項として定めている点です。告知事項は、「契約時に保険会社へ正しく申告しなければならない」事項です。正しく申告しない場合は、契約が解除され、補償を受けられない場合があります。
例えば、「保険料が高くなるから、ブルー免許になったことを黙っておこう」と考えていると、万一の事故の際に「告知義務違反」となり、保険金が支払われない可能性があるということです。
もしものときに備えるための保険ですから、このようなことにならないよう、保険料が高くなるとしてもきちんと告知しましょう。
まとめ
ゴールド免許は、5年間事故や違反がない運転者に発行されるもので、「優良ドライバー」の証です。ゴールド免許保有者は一般的に事故のリスクが低いと考えられるため、自動車保険の保険料が安くなるケースがあります。
ただし、保険期間中に運転免許証の色が変わったとしても、保険料がすぐに反映されるわけではありません。契約継続時の保険料に反映されるため、忘れずに申告しましょう。
当社では、ご契約のお車を主に運転される方の運転免許証の色に基づいて保険料を算出します。
主に運転される方に変更がなく、保険期間の途中で運転免許証の色が変更となった場合は、変更手続きは不要です。保険契約の継続時に忘れずに変更するようにしましょう。
監修:竹国 弘城
1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。
資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)