自動車保険の型式別料率クラスとは?仕組みや保険料への影響をわかりやすく解説
2024年12月16日(2026年8月7日更新)
自動車保険の保険料を決める要素の一つに「型式別料率クラス」があります。
型式別料率クラスとは、自動車保険におけるお車ごとのリスクを、1、2、3などのクラス別に設定したものです。型式単位で評価してクラスを適用し、保険料に反映させています。料率クラスが高くなるほどリスクが高く、保険料も高くなります。
本記事では型式別料率クラスの特徴と仕組み、ご自身が保有するお車の料率クラスを調べる方法を解説します。
自動車保険の型式別料率クラスとは?
型式別料率クラスとは、自動車保険におけるお車ごとのリスクを、1、2、3などのクラス別に設定したものです。自動車保険では、お車ごとの特性(形状・構造・装備・性能)やそのお車を利用するユーザー層によって、個々のお車ごとにリスクに差が見られるため、それを型式単位で評価してクラスを適用し、保険料に反映させています。型式別料率クラスは、「対人賠償責任保険」「対物賠償責任保険」「人身傷害保険」「車両保険」(以下、「対人賠償」「対物賠償」「傷害」「車両」)に定められ、損害保険料率算出機構が過去の事故発生状況や保険金の支払実績などに基づき、毎年見直しを行っています。
(例)
|
コンパクトカー
料率クラスの数字は全体的に小さい傾向 |
高級車、スポーツカー
盗難の対象になりやすく修理費も高額になりがちなため、特に車両保険の料率クラスの数字が大きい傾向 |
|
|---|---|---|
| 対人賠償 | 4 | 9 |
| 対物賠償 | 4 | 6 |
| 傷害 | 7 | 9 |
| 車両 | 5 | 16 |
多くの保険会社は型式別料率クラスに基づいて保険料を決めています。
型式別料率クラスの仕組み
ここからは、型式別料率クラスが適用される用途・車種や、区分の詳細を解説します。
型式別料率クラスが適用される用途・車種
型式別料率クラスが適用される用途・車種は、以下の通りです。
対象
自家用普通乗用車
自家用小型乗用車
自家用軽四輪乗用車
- 自家用普通乗用車
- 自家用小型乗用車
- 自家用軽四輪乗用車
上記に該当するお車は、自動車全体の中で保有台数が多く、お車ごとの特性(形状・構造・装備・性能)も多様です。型式別の事故発生状況や保険金の支払実績などに基づくリスク実態には差が見られるため、型式別料率クラスが設定されています。
一方、以下に該当するお車などは、型式別料率クラスの対象外です。
対象外
自家用普通貨物車
(最大積載量0.5トン超2トン以下)
自家用軽四輪貨物車
特種用途自動車
(キャンピング車)
など
- 自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)
- 自家用軽四輪貨物車
- 特種用途自動車(キャンピング車)
など
ご自身のお車が上記のどの用途・車種に該当するかは、車検証・ナンバープレートで確認できます。
型式別料率クラスの区分
型式別料率クラスでは、自家用普通乗用車・自家用小型乗用車は「1〜17」の17クラス、自家用軽四輪乗用車は「1〜7」の7クラスに、それぞれ区分されています。数字が大きくなるにつれて保険料が高くなり、小さくなるにつれて保険料が安くなります。
なお、型式別料率クラスは、自動車保険の補償項目(対人賠償・対物賠償・傷害・車両)ごとに決定されるので、補償項目によって料率クラスが異なる場合があります。
料率クラスの見直しで保険料は変わる?
型式別料率クラスは、より公平な保険料負担を実現するために、損害保険料率算出機構によって毎年1月に見直しが行われます。以下の通り、型式ごとに、過去の事故発生状況や保険金の支払実績などに基づくリスク実態を反映して、補償項目別に料率クラスを見直します。
- 適用しているクラスよりもリスクが低い型式は、クラスが引き下げられる
- 適用しているクラスよりもリスクが高い型式は、クラスが引き上げられる
このため、同じお車でも料率クラスが上がると、ご自身が事故を起こしていなくても、翌年のご契約の保険料が上がる可能性があります。一方、料率クラスが引き下げられた場合は、保険料が下がる場合があります。
料率クラスが高いお車は危ない?
料率クラスが高いからといって、そのお車自体が「危ないお車」というわけではありません。
料率クラスは過去の事故発生状況や保険金の支払実績に基づくリスク実態によって決定されるものです。このリスク実態にはお車の安全性能の差異だけでなく、ユーザー層の差異なども含まれているため、お車の安全性そのものを評価する指標とは異なります。
型式別料率クラスを確認する方法
損害保険料率算出機構が算出する型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構のWebサイトでカンタンに確認できます。確認する際は、以下のいずれかの方法で検索してください。
- 自動車タイプ・メーカー・車名を選択する
- 自動車タイプ・型式を入力する
まとめ
型式別料率クラスとは、お車ごとのリスクを、1、2、3などのクラス別に設定したものです。型式単位で評価してクラスを適用し、保険料に反映させています。料率クラスが高くなるほどリスクが高く、保険料も高くなります。
より公平な保険料負担を実現するため、型式別料率クラスは損害保険料率算出機構によって毎年1月に見直されます。見直しの結果によっては、ご自身が事故を起こしていない場合でも保険料が上がる可能性があります。
ご自身のお車の料率クラスは、損害保険料率算出機構のWebサイトで確認できるので、必要に応じてご活用ください。なお、損害保険料率算出機構が提示している料率クラスは参考純率であり、各保険会社で使用している料率クラスとは異なる場合がありますのでご注意ください。
監修:竹国 弘城
1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。
資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)