#みんなのヒヤリ 年末シーズン!渋滞運転に注意

2021年12月26日

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『#みんなのヒヤリ』は世の中の運転中の「ヒヤリ」とした体験を集めることで、新しい事故の原因に気づき、みなさまと一緒に事故を減らしていこうという企画です。

今回のテーマは、運転中にドライバーが遭遇する「ヒヤリ」です。運転中の不注意や道路上で起きる突然の出来事などから生まれる「ヒヤリ」は、事故につながるとても危険な瞬間です。この「ヒヤリ」に遭遇する回数をいかに減らすかは、事故のない社会を目指す私たちにとって非常に重要なテーマだと考えています。

そこで、これから迎える年末年始の帰省シーズンに注意したい「渋滞中のヒヤリ」をテーマにお送りします。

年末年始の渋滞で生まれる、事故のリスクとは?

年末年始になると、車で帰省される人たちで高速道路は大混雑に。高速道路各社からは、年末年始の主要な高速道路では各地で10キロから最大で35キロほどの渋滞予測が出されています。緊急事態宣言が明けて少し外出しやすい状況になった今、実際には予測を超える渋滞になることも考えられます。

渋滞する道路には、様々なドライバーが集まります。普段は滅多に運転しない方や初心者の方、ベテランであってもロングドライブは久しぶりという方も。そんな中、長時間の運転による疲れが集中力、判断力の低下を誘い、事故につながってしまうのです。

実際にイーデザイン損保でも、お客さまからの事故のご連絡は12月に増える傾向にあります。

もちろん、自分自身が事故の原因になる場合もあります。渋滞中にゆっくりとした速度で加速と減速を繰り返していると、そこに油断が生じてどうしても集中力が低下してしまう場合があります。車内の音楽を選んだり、エアコンを操作したり、車内の人とおしゃべりに夢中になったりすると、前方や車の周囲への注意が散漫になってしまうこともあるでしょう。疲れて眠くなったりしてしまうのも、集中力の低下につながってしまいます。そうした状況のなかで、前方の車が急ブレーキを踏んだり、左右の車線から車線変更してくる車があった際などに、対応が遅れてしまう場合があります。

データでわかる!渋滞がきっかけの事故リスク

様々な統計データを見てみても、渋滞は事故のリスクが潜むとても危険なものであることが分かります。

西日本エリアの高速道路を管理するNEXCO西日本の統計によると、高速道路で渋滞が発生した際の事故のリスクは、なんと通常時の30倍。十分な注意が必要です。

では、高速道路上ではどのような事故が発生しているのでしょうか。公益財団法人 交通事故総合分析センターがまとめた「交通事故統計年報」(令和元年度版)によると、高速道路上で起きる事故の約41.6%が「車線上に停止した車への追突」。つまり、渋滞などの理由で停止している車に後ろから突っ込んでしまうといった事故が最も多いのです。

車線上に停止した車への追突が起きてしまう理由について、イーデザイン損保が事故にあわれたお客さまへ行ったヒアリングの中で最も多かった回答は「集中力低下による不注意」によるもの。渋滞の中で停止・前進を繰り返している場合や、渋滞の最後尾で急停車した場合などに、集中力の低下によって操作が遅れてしまい、事故につながってしまうケースが非常に多いのです。

渋滞リスクに気をつけて楽しいドライブを

道路上の交通量が増加すると、どうしても車間距離が狭くなってしまいがちですが、このような追突事故を回避するためにも車間を広く取り、前方や周囲への意識を維持することが、事故リスクの回避にとても重要です。また、運転中に眠気や疲れを感じたら、無理をしないでサービスエリア・パーキングエリアで休憩を取るようにしてくださいね。少し車を停めて外の空気を吸うだけでも、気分転換になって集中力の低下を防ぐことが出来ます。

楽しい年末年始の帰省やレジャーでは、運転中の渋滞「ヒヤリ」に十分にお気をつけて、安全運転でお出かけくださいね!

今年も残すところあと6日となりましたが、みなさま良い年末年始をお過ごしください。

このページの情報は掲載日時点のものです。