自動車保険の等級の6Aや7Sとは?等級につくアルファベットの意味を解説

2024年12月16日

自動車保険に新規加入すると、通常は「6等級」、セカンドカー割引が適用されている場合は「7等級」から等級がスタートしますが、「6A等級」や「7S等級」のように数字とアルファベットが組み合わされた等級で表示されることがあります。
本記事では、等級のアルファベットの意味や、新規加入時に適用される等級についてご紹介します。ぜひご自身の契約内容と照らし合わせてみてください。

初めての自動車保険は原則6等級からスタート

ノンフリート等級別料率制度では、前契約の有無や、前契約の事故の件数・種類などにより、次契約に適用する等級(1~20等級)と割増引率が決定され、保険料が割引・割増されます。

初めて自動車保険に加入するときは、原則として6等級から始まります。
しかし、保険会社によっては「6A」や「6S」のように数字にアルファベットがつくことがあります。アルファベットの意味について見ていきましょう。

A、B、C、EやS、Fがつく場合の意味

アルファベットのルールは会社により異なりますが、イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)では、初めて自動車保険に加入する場合の等級は、運転者年齢条件に応じて「6A」「6B」「6C」「6E」と表記しています。なお、前契約がある場合の等級は、基本的に運転者年齢条件に関わらず「6F」と表記しています。※1

運転者年齢条件 初めて加入する場合 前契約がある場合※1
年齢問わず補償 6A等級 6F等級
21歳以上補償 6B等級 6F等級
26歳以上補償 6C等級 6F等級
30歳以上補償 6E等級 6F等級
※1

前契約の条件により、運転者年齢条件に応じて「6A」「6B」「6C」「6E」を適用することがあります。

保険会社によっては、初めて加入する場合の等級は新規加入を意味する「S」を使い、6S等級や6等級(S)と表記されることもあります。

セカンドカー割引を適用すれば7等級からスタート

セカンドカー割引とは、2台目以降のお車で新たに自動車保険に加入するときに適用される割引制度です。なお、「割引」という名称ですが、保険料から○円もしくは○%割引されるものではなく、等級が優遇されることによって保険料が割引されるものです。

1台目と異なる保険会社で2台目以降のお車の自動車保険に加入するときも、セカンドカー割引が適用されます。ただし、適用条件は各保険会社によって異なることがあるため、加入前に確認しておきましょう。

セカンドカー割引が適用された場合の新規加入時の等級

前述の通り、通常は初めて自動車保険に加入する場合は6等級からスタートしますが、セカンドカー割引が適用される場合、7等級からのスタートとなります。
ノンフリート等級別料率制度では等級が上がるほど保険料の割引率が高くなるため、6等級からのスタートよりも保険料が安くなります。

&eでは、セカンドカー割引が適用された場合の等級は、運転者年齢条件によって「7A」「7B」「7C」「7E」と表記しています。なお、前契約がある場合の等級は、基本的に運転者年齢条件に関わらず「7F」と表記しています。※2

運転者年齢条件 セカンドカー割引が適用された場合 前契約がある場合※2
年齢問わず補償 7A等級 7F等級
21歳以上補償 7B等級 7F等級
26歳以上補償 7C等級 7F等級
30歳以上補償 7E等級 7F等級
※2

前契約の条件により、運転者年齢条件に応じて「7A」「7B」「7C」「7E」を適用することがあります。

保険会社によっては、セカンドカー割引が適用される場合の等級は、7S等級や7等級(S)と表記することがあります。

セカンドカー割引の適用条件

セカンドカー割引の適用条件は、保険会社によって異なります。&eを例にご紹介します。
他のお車(1台目のお車)で加入されている自動車保険および2台目以降のお車で新たに加入される自動車保険が、それぞれ以下の適用条件を満たしていれば割引が適用されます。

他のお車で加入されている自動車保険の条件

  1. 保険開始日時点で等級が11等級以上であること
  2. お車の用途・車種が自家用8車種※3であること
※3

自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車・自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)・自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン以下)・自家用小型貨物車・自家用軽四輪貨物車・特種用途自動車(キャンピング車)をいいます。

新たに加入される自動車保険の条件

  1. 初めて加入する自動車保険で、保険開始日が他のお車で加入されている自動車保険の保険期間内にあること
  2. 「主に運転される方」が個人であり、以下のいずれかであること
    1. ① 他のお車で加入されている自動車保険の「主に運転される方」
    2. ② ①の配偶者
    3. ③ ①または②の同居の親族
  3. 「お車の所有者※4」が個人であり、以下のいずれかであること
    1. ① 他のお車で加入されている自動車保険の「お車の所有者」
    2. ② 他のお車で加入されている自動車保険の「主に運転される方」
    3. ③ ②の配偶者
    4. ④ ②または③の同居の親族
※4

ご契約のお車の「持ち主」をいいます。ただし、ご契約のお車が所有権留保条項付売買契約により購入した車の場合は「購入した人」を、1年以上を期間とするリース契約により有償で借り入れた車の場合は「借りた人」を持ち主とみなします。

以上の条件をすべて満たすと、セカンドカー割引が適用されます。ただし、適用されるためには、2台目以降のお車の契約の申し込み時に他の自動車保険契約がある旨の申告が必要です。詳しくは、申し込み時に保険会社に確認してください。

セカンドカー割引について詳しくは、以下の記事もご覧ください。

2台目以降の自動車保険を節約する方法 ~セカンドカー割引を解説~

まとめ

自動車保険の等級にはアルファベットがつくことがあります。アルファベットにはそれぞれ意味があります。
また、自動車保険は等級が高いほど保険料を抑えられる仕組みです。加入時にセカンドカー割引が適用されると、通常より1等級進んだ等級からスタートすることで保険料の負担を抑えることができるので、条件を満たすときにはうまく活用してください。

また、保険会社を変えたり、補償内容を見直したりすることでも、保険料を抑えられる可能性があります。&eは、ネット自動車保険ならではのリーズナブルな保険料が特長です。ぜひお見積もりをしてみてください。

監修:金子 賢司

立教大学法学部卒業後、食品卸大手三菱食品株式会社に10年間勤務。業務中に事故にあい、企業の社会保険に興味を持ったことを機にFP資格を取得。現在は独立系FPとして、個人相談、金融関係コラムの執筆、NISAやiDeCo、企業型確定拠出年金のセミナーを中心に活動している。

資格情報: CFP®