自動車保険、代理店型自動車保険とネット自動車保険の違いを知ろう

2024年3月8日

自動車保険には、大きく分けて2種類があります。代理店を介して加入する代理店型自動車保険と、自宅のパソコンやスマートフォンなどを通して加入するネット自動車保険です。それぞれのメリット・デメリットを知って、ニーズに合わせた選択をしましょう。

代理店型自動車保険とネット自動車保険の違い

代理店型自動車保険は、お客さまと保険会社の間に代理店が介在し、代理店を通じて申し込みなどの手続きを行います。なお、代理店には、保険を専業で扱っている専業代理店と、自動車ディーラーや自動車修理工場などが兼業で行う兼業代理店があります。
一方、お客さまと保険会社がパソコンやスマートフォンなどを通して直接やりとりを行うのがネット自動車保険です。イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)もネット自動車保険です。

「ネット自動車保険」と「代理店型自動車保険」の違いの説明図

代理店型自動車保険の
メリット・デメリット

代理店型自動車保険のメリット

メリット1 対面で丁寧な説明が受けられる

担当者が対面で保険商品の内容について説明してくれるのは大きなメリットです。また、申し込みを行う際にも手続きや必要書類などについてサポートを受けることができます。

メリット2 自分に合ったプランを提案してくれる

対面で相談しながら、担当者が自分にあった補償内容を提案してくれます。初めて自動車保険に加入する場合など、自動車保険についての知識が少ない方にとっては心強いでしょう。また、代理店によっては生命保険を取り扱っている場合もあり、自動車保険だけでなく総合的なプランを提案してくれることもあるでしょう。

メリット3 事故時にサポートが受けられる場合も

補償の対象となる事故が生じた際、保険会社を相手に保険金請求等のやりとりを行うことになるのはネット自動車保険と同様です。そんなとき、代理店によっては担当者が事故対応のサポートやアドバイスを行ってくれる場合もあります。ただし、対応は代理店により異なりますので、代理店型自動車保険を選択する場合には、そのようなサポートを行ってくれるかどうかも確認しておくとよいでしょう。

代理店型自動車保険のデメリット

デメリット1 保険料がネット自動車保険に比べて高い

代理店型自動車保険は、保険会社から代理店へ支払われる手数料などの中間コストが保険料の一部でまかなわれています。そのためネット自動車保険に比べると保険料が高くなる傾向にあります。

デメリット2 対面で相談・申し込みをする時間を作る必要がある

代理店型自動車保険は、一般的には対面で相談、申し込みをする必要があります。担当者と予定を合わせて時間を作らなければなりませんので、お仕事などでお忙しい方にとっては、その点に煩わしさを感じるかもしれません。なお、更新の手続き時などは、郵送や電話などで手続きを完了できる場合もあります。

ネット自動車保険の
メリット・デメリット

ネット自動車保険のメリット

メリット1 保険料が安い

ネット自動車保険では、代理店を介さないため、中間コストが抑えられます。そのため、ネット自動車保険は一般的に保険料が安くなっています。

メリット2 パソコンやスマートフォンで申し込みができる

ネット自動車保険は、見積もりから申し込みに至るまで、パソコンやスマートフォンで行うことができます。ご自身の都合の良い時間に手続きができるため、お仕事などでお忙しい方にとっては便利でしょう。

メリット3 複数の会社の商品を比較できる

前述した通り、ネット自動車保険は、見積もりから申し込みまですべてパソコン、スマートフォンで行うことが可能です。Webサイトで複数の会社の情報収集や見積もりを行うなど、自分のペースでじっくり比較して商品を選ぶことができます。

ネット自動車保険のデメリット

デメリット1 自動車保険についての知識が必要

ご自身で見積もりから申し込みまでを行うため、自動車保険の補償内容を自分で決定しなければなりません。万一事故が起こった場合には、どのような補償が必要なのかなど、自動車保険についてある程度の知識を有しておく必要があると言えるでしょう。ただし、困ったときは、ネット自動車保険であっても電話で相談したり、Webサイトのチャット機能などを用いてサポートを受けたりすることができるので、利用するとよいでしょう。

デメリット2 手続きを自分で行う必要がある

担当者がサポートしてくれる代理店型自動車保険と異なり、ご自身で申し込みの手続きを行うことに不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、手続き方法についても、電話やWebサイトでサポートを受けることは可能です。申し込み方法に不明点があれば、ぜひ利用しましょう。

デメリット3 事故対応拠点数が少ない

代理店型自動車保険と比較すると、全国の事故対応拠点数が少ない場合があります。ただし外部の事故対応ネットワークを活用したり、警備会社のかけつけサービスが利用できたりする保険会社もあります。

例えば、&eは、東京海上グループのネットワークを活用して事故対応を行っています。また、すべてのご契約にセコム事故現場急行サービスがついており、お客さまのご要望に応じて、24時間365日、セコムの緊急対処員がいち早く事故現場へかけつけます。救急車の手配や警察への連絡のほか、レッカーやタクシーの手配などを行うといったサポートを無料で受けることも可能です。

代理店型自動車保険、ネット自動車保険のどちらを選ぶべき?

代理店型自動車保険とネット自動車保険、それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、どちらを選ぶべきなのでしょうか。ニーズに合わせた選択の目安をまとめました。

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代理店型自動車保険 ネット自動車保険
保険料 ネット自動車保険に比べて
一般的に高い
代理店自動車保険に比べて
一般的に安い
選び方 担当者が対面で
提案、アドバイスしてくれる
自分で選ぶ
申し込み方法 対面や郵送など パソコンやスマートフォンなど

自動車保険の知識がまだ少なく、自分一人で自動車保険の検討を進めることに不安を感じる方は、代理店型自動車保険がニーズに合っているといえるでしょう。また、保険料は高くなっても自分に合った補償プランを選びたい、間違いのない手続きをしたい、担当者と対面で相談しながら進めたい、事故の際も同じ担当者からサポートを受けたい、と考える人にとっても代理店型自動車保険のほうがよいでしょう。

ネット自動車保険が合っているのは、自分のペースで納得いくまで考えたいという方です。万一の事故にあった場合に、どのような補償が必要なのかを判断できるくらいの知識は求められるものの、相談窓口のサポートを受けつつ複数の会社の商品をじっくりと検討することができます。また、自宅で自分の都合の良い時間に見積もり、申し込みを行うことができるので多忙な方にとっても適しているといえるでしょう。そして何より、保険料を抑えたいという方には、ネット自動車保険のほうがよいでしょう。

代理店型自動車保険、ネット自動車保険、それぞれにメリット・デメリットがあります。それらの特徴を踏まえたうえで、どちらがご自身に適しているかを考えてみてはいかがでしょうか。

監修:新井 智美

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績は2,500本を超える。

資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員