プリウスの自動車保険の保険料は高い?節約する方法も紹介

2025年4月24日

「プリウスの自動車保険の保険料は高い」という話を聞いたことはありませんか?プリウスに乗りたい気持ちはあっても、保険料が高額と聞くと、購入するかどうか迷ってしまうかもしれません。

本記事では、プリウスの自動車保険の保険料は本当に高いのか、なぜ高いと言われるのかを解説します。また、自動車保険の保険料を負担に感じている方に向けて、保険料を節約する方法も紹介します。

プリウスの自動車保険の保険料が高いと言われる理由は?

「プリウスの自動車保険の保険料は高い」と言われることがあります。実際のところは、特定の車種だからという理由で高額になるわけではありません。

プリウスも、プリウス以外の車種も、自動車保険の保険料の決まり方は同じです。しかし、乗り換え前の車種との料率クラスや車両本体価格の差によって、プリウスへ乗り換え後の保険料が高くなることはあります。

以下では、一般的に自動車保険の保険料が高くなる理由をいくつか紹介します。

乗り換え前の車種と比較して料率クラスが大きい場合

自動車保険の保険料は、お車の型式ごとの過去の事故データをもとに決定された「料率クラス(型式別料率クラス)」などに基づいて算出されます。

料率クラスは「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」「車両保険」ごとに決定され、数字が大きくなるにつれて保険料が高くなります。

損害保険料率算出機構で定めている料率クラスでは、自家用普通乗用車・自家用小型乗用車については1~17の料率クラスに区分されます。

横にスクロールできます

トヨタ
プリウス
(ZVW60)
トヨタ
カローラスポーツ
(ZWE219H)
マツダ
MAZDA3
(BPFJ3R)
対人賠償 7 6 7
対物賠償 6 7 9
人身傷害 9 9 10
車両保険 9 9 10

保険始期:2025年1月1日~12月31日
参考:損害保険料率算出機構「型式別料率クラス検索」

3車種を比較すると、プリウスの料率クラスは決して大きくないことがわかります。そのため、同程度の排気量の車種と比較して、プリウスの保険料が特別高いというわけではありません。

しかし、プリウスの前に乗っていたお車の料率クラスが小さく、プリウスに乗り換えたことで保険料が高くなるケースはあるでしょう。

乗り換え前の車種と比較して車両本体価格が高い場合

車両保険の保険料は、契約時に設定する車両保険金額(車両保険で支払われる保険金の限度額)によって変わります。車両保険金額は、車両本体価格とカーナビなどの付属品や消費税の合計額と、購入後の経過年数によって決まります。

一般的に、車両本体価格が高い場合や、経過年数が短い場合は、車両保険金額が高くなります。カーナビやドライブレコーダーなどの付属品が高額で高くなる場合もあります。

プリウスの自動車保険の保険料を節約する方法

プリウスに限らず、工夫次第で保険料を節約することは可能です。以下では、いくつかのポイントをご紹介します。

  • 補償内容を限定する
  • 補償される運転者の範囲を見直す
  • ネット自動車保険を検討する
  • 自動車保険の各種割引を利用する
  • 支払い方法として一括払を選ぶ

補償内容を限定する

補償内容を限定して保険料を抑えられることがあります。自動車保険が適切な補償内容になっているか、一度見直してみましょう。

一般的に、車両保険には「一般」と「限定(エコノミー)」の2種類があります(保険会社によって、名称が異なる場合があります)。
主な違いは、「限定(エコノミー)」は保険料が安い代わりに補償範囲が限定され、単独事故などの一部事故が補償対象とならないことです。

しかし、補償内容を限定することで保険料を安くしようとすると、本当に保険が必要になった際に補償されないといったリスクが伴うため注意が必要です。保険料の安さだけではなく、ご自身にとって必要な補償を検討し、最適なプランを選ぶことが大切です。

補償される運転者の範囲を見直す

自動車保険で補償される運転者の範囲を見直すことで保険料を抑えられる場合があります。補償される運転者の範囲が現在のご自身の状況に合っているかどうかを確認しましょう。

補償される運転者の範囲は、「運転者限定」や「運転者年齢条件」の設定によって決まります。

例えば、子どもが独立して運転しなくなった場合などは、運転者限定や運転者年齢条件の区分を変更することで保険料を抑えられる可能性があります。

補償される運転者の範囲を見直す方法については、詳しくはこちらをご確認ください。

補償される運転者の範囲を見直して節約

ネット自動車保険を検討する

自動車保険には、大きく分けると「代理店型自動車保険」と「ネット自動車保険(ダイレクト型自動車保険、通販型自動車保険)」の2種類があります。

代理店型自動車保険は代理店の担当者と対面で相談できるというメリットがありますが、保険会社とお客さまの間に代理店を介することで、仲介コストがかかり、その分保険料が高くなる傾向があります。

一方、ネット自動車保険はお客さまと保険会社で直接のやり取りを行うため、代理店の仲介コストが圧縮されて代理店型よりも安価な保険料で自動車保険に加入できます。

保険会社の各種割引を利用する

各保険会社では、自動車保険に適用される各種割引を用意しています。

例えば、イーデザイン損保の自動車保険&e(アンディー)では以下の割引が用意されています。

&eの各種割引

  • インターネット割引
  • 新車割引
  • ASV(自動ブレーキ)割引
  • セカンドカー割引
  • 紹介割引

これらの割引を利用することで、自動車保険の保険料を節約できる可能性があります。
それぞれの適用条件をご確認のうえ、利用可能な割引がある場合は積極的に活用しましょう。

&eの割引の種類

支払い方法として一括払を選ぶ

自動車保険の保険料の支払い方法は、一般的に月払(分割払)と一括払の2種類があります。

月払(分割払)のほうが1回あたりの保険料負担を軽くできますが、一度の支払いごとに手数料が上乗せされています。
一括払は、契約分の保険料をまとめて支払うため、支払うタイミングでの負担は大きくなります。しかし、月払(分割払)のように上乗せされる手数料はないため、保険料のお支払い総額は一括払のほうが安くなります。

保険料を月払(分割払)で支払っている方は、一括払に変更したほうが総額での保険料負担を軽減できます。手元資金に余裕がある方は、一括払を検討してみましょう。

月払(分割払)と一括払については、こちらのコラムも参考にしてください。

自動車保険の保険料は月払(分割払)できる!一括払との比較やメリット・デメリットを解説

お車を選ぶときは自動車保険の保険料も考慮しよう

プリウスの自動車保険の保険料は、プリウスだからという理由で特別高いわけではありません。しかし、料率クラスが小さい車種や車両本体価格が安い車種から乗り換えた際などに保険料が上がり、プリウスの保険料が高いと感じることはあるかもしれません。

自動車保険の保険料は、ネット型自動車保険への乗り換えや、各種割引の活用、保険料の支払い方法や補償の見直しなどにより節約できる場合があります。保険料を節約したい場合は、これらのポイントをぜひ参考にしてください。

監修:竹国 弘城

1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。

資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)