ニュースリリース

旧ビッグモーター社の板金部門における保険金不正請求事案につきまして、お客さまおよび関係者の皆さまにご迷惑とご心配をおかけしておりますことを改めて心よりお詫び申し上げます。
当社はこれまで、お客さまの被害回復を最優先事項と位置付け、不正請求の調査や等級訂正等^※1の対応を進めてまいりました。当社は、旧ビッグモーター社から不正請求事案対応を引き継いだ株式会社BALM（以下「BALM社」）および外部調査委員会との協議や提案内容等を踏まえ、今後調査範囲（2020年8月～2023年7月）を2018年1月以降に拡大することといたしました。引き続きお客さまの被害回復に向けた対応を進めてまいります。

1.不正請求の調査について

（1）調査状況

当社は旧ビッグモーター社の不正請求疑義が発覚して以降、BALM社や外部調査委員会による調査に先行して、見積書・損傷画像等をもとに不正の類型・手口を踏まえた自主調査を実施してまいりました。
一方で、不正請求事案の特定や金額の確定には、修理工場が保持しているデータ等を用いた精査が必要なためBALM社との協議も続けてまいりました。

（2）今後の対応

当社は、BALM社との協議および同社から11月20日に公表された内容^※2を踏まえ、2018年1月以降の全ての事案に調査範囲を拡大してまいります。

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2.お客さまの被害回復に向けた対応について

（1）等級訂正の対応状況

不正請求金額の確定には修理車両毎の精査が必要となり、全ての事案の確定までには相当な時間を要することが想定されました。そのため、当社において暫定的な不正請求金額^※5に基づき算出された保険金（以下「暫定保険金」）と割増保険料の比較を行い、対象となるお客さまに等級訂正のご意向を確認のうえで対応を進めてまいりました^※6。他方、BALM社と協議のうえで、不正請求事案の特定と金額を確定し、順次、お客さまへのご案内も進めてまいりました。

（2）今後の対応

引き続き、不正請求の有無・金額が確定した事案については、お客さまに個別にご案内いたします。
今後調査を進める事案については、調査結果を踏まえ、対象となるお客さまに等級訂正のご意向の確認等を進めてまいります^※7。

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3.不正請求に対する取組みについて

当社では、お客さまの被害回復に向けた取組みに加えて、旧ビッグモーター社の事案を踏まえた「不正請求疑義の早期発見」や「牽制強化」の態勢整備を進めております。

（1）着工前写真撮影（2024年12月から）

「修理工場へ入庫する前の事故車両の写真」をお客さまに撮影いただくことのご案内を開始。

（2）不正対策専門チームの設置（2023年9月から）

東京海上日動調査サービス株式会社内に専門チームを設置し、不正請求に関する情報の集約や分析を行うとともに、得られた知見を情報発信や研修等を通じて全国の事業所に展開・浸透させる取組みを開始。

（3）デジタルを活用した査定精度の向上（2023年12月から）

査定担当者（アジャスター）に対して、旧ビッグモーター社の事案で明らかになった不正請求の類型等を参考に、査定時に留意すべきポイントを示す新たなシステムを導入。

（4）データを活用した異常値分析（2023年9月から）

個別査定では検知しきれない不正発生の可能性を早期に覚知するため、当社保有の修理費に関するデータを活用し、修理工場毎に分析（異常値の検知）する態勢を構築。

以上