&eのシステム開発が「2021年度IT賞」を受賞!担当者が受賞理由を振り返ってみました

2022年04月22日

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先日、イーデザイン損保が公益社団法人企業情報化協会(通称:IT協会)の2021年度IT賞を受賞しました。&eアンディー のシステム開発とDXへの取り組みを評価していただき、なんと最優秀賞です!👏

そこで今回は、IT賞受賞の立役者であるIT企画部の大塚丈晴さんと渡辺伸一さんに、&eアンディー のシステム開発の裏側について聞きました!なぜイーデザイン損保が最優秀賞を受賞できたのか、一緒に振り返ってみたいと思います。

大塚 丈晴(おおつか たけはる)/IT企画部

東京海上日動火災保険・東京海上日動システムズにて、システム刷新・新商品開発プロジェクトやプロジェクト監理・品質管理を担当した後、2019年5月にイーデザイン損保に入社し、&eプロジェクトの立ち上げから参画。IT部門のPMOとして、&eプロジェクト全体の監理、推進を行う。
主に基幹システム(契約管理・債権管理ならびに事故管理)領域やデータ活用領域を担当。

渡辺 伸一(わたなべ しんいち)/IT企画部

東京海上日動システムズ株式会社にて新技術の調査・研究、社内システム開発を担当したのち、2016年6月にイーデザイン損保に入社。
&eプロジェクトの立ち上げから参画し、IT部門のPMOとして&eプロジェクト全体の監理、推進を行う。
主にWebシステム(申し込み、契約変更、事故)とスマホアプリ領域、アーキテクチャーの構築を担当。

IT賞を企業・個人でダブル受賞!

IT賞は、“IT 活用した経営革新”に取り組み優れた成果をあげたと認められる企業・団体が表彰される制度で、今年で39年目。イーデザイン損保は、&eアンディー のサービス開発を通じて「CX(カスタマー・エクスペリエンス)を起点としたデジタル保険会社へのトランスフォーメーション」が評価され、最優秀賞を受賞しました。また渡辺さんは、IT賞の優秀個人賞「Super SE 100人衆」にも選出されました。

2月には東京都内で授賞式も開催されました

――受賞おめでとうございます!まずは感想を聞かせてください。

大塚さん:私は入社以来の約2年間、&eアンディー のプロジェクトだけに集中してきましたので、このような形で賞として認められたのはとてもうれしかったですね。今回の受賞は、スマホを中心に最新のテクノロジーを使い倒して“今までの保険”を作り直そうとしているイーデザイン損保の姿勢そのものが評価されたと感じています。

渡辺さん:これだけの大きなシステムを作ろうとすると、いろいろな制約によってものすごく時間と労力が掛かってしまうものですが、会社が一丸となって同じベクトルを向いて短期間でサービス作りに取り組めたところが評価されたと思います。

――渡辺さんは、優秀個人賞(Super SE 100人衆)も受賞ですね!社内でも大盛り上がりでしたよ。改めておめでとうございます!

渡辺さん:ありがとうございます!&eアンディー プロジェクトの「アーキテクト」として、基礎になるシステムの設計・デザインなどといった業務を評価いただきました。もちろん&eアンディー はみんなで作ったサービスですので、個人賞よりもみんなでIT賞を受賞できたほうがずっとうれしいですね!

システム開発のアプローチを根本から見直しました

――&eアンディー の“徹底したお客さま目線”というコンセプトを実現するにあたって、システム構築という面ではどんな苦労がありましたか?

渡辺さん:&eアンディー を開発する前から、イーデザイン損保には“お客さま目線”という意識が常にありました。しかし、システムは創業当時に開発したものに機能追加や修繕を繰り返してきたので、お客さまのニーズに合わせて改善しようとすると時間も労力も掛かり小回りが利かないという大きな課題を抱えていました。それが、&eアンディー のシステムを開発したことによって、常にお客さまのほうを向いて、お客さま目線でサービスを柔軟に提供できるようになったと思います。

――大規模なシステム開発をしながらお客さまのニーズにも随時応えていくというのは相当な労力ですよね。

二人:ええ、ものすごく大変でした(笑)。
大塚さん:このような開発では、商品内容や業務を軸に必要なシステム・機能を決めて、それをベースにお客さまに入力いただく必要な情報の項目やお客さまが遷移する画面の順序が決まります。こうした制約があった上で画面のデザインやお客さま体験をデザインしていく必要がありました。

今回の開発では、まず画面のデザインなどお客さま体験が考えられ、システム開発がその動きに合わせていくというアプローチを取りました。最初にシステムありきではなく、お客さま体験を第一に考えるという姿勢を徹底しています。

&eのシステム開発のアプローチ

例えば、保険料は本来、いくつもの項目に回答してやっと算出されるものなのですが、&eアンディー では7つの項目を選ぶだけで相場がわかる「カンタン保険料チェック」という機能を用意しました。これを実現するために、お車や免許証の色、「あなたにとってお車とは?」といったカンタンな質問からお客さまに合った補償内容を機械的に生み出しておすすめするというシステムを組んでいます。こういった、これまでにない対応には苦労しましたね。

――システム開発部門がお客さま体験まで意識して進めていくというのは、システム開発の方法としては珍しいものなのでしょうか?

渡辺さん:一般的にサービスを開発する部門とシステムを開発する部門は明確に分かれていることが多いので、意識しようと思っても難しいのかもしれません。しかしイーデザイン損保はコンパクトな組織で“みんながお客さま目線で考える”という社風があるので、今回のようなシステム開発ができたのではと思います。

大塚さん:開発に携わった人は協力会社も含めると非常に多いのですが、意思決定をコンパクトな組織でスピーディーに行ってきたので、開発期間も1年半という短期間を実現しました。

エンジニア魂に火をつけたのは”世界最先端を目指せ!”の大号令

――&eを開発するにあたって、今回新たに取り組んだチャレンジがあれば教えてください。

大塚さん:今回、基幹系のシステムを全て刷新するという試みを行いました。保険会社が基幹システムを刷新するということは、全く新しい保険会社を1から作るようなものです。加えて、データを自社サーバーで抱える従来型のシステム環境をフルクラウド化したことも大きなチャレンジになりました。フルクラウドにすることによって、簡単な設定でアッという間に基盤が構築でき、変化への対応スピードが格段に上がります。

――フルクラウド化は日本の金融サービスでは非常に珍しいですよね。

大塚さん:今回、開発に当たっては「徹底して最先端のテクノロジーを取り入れよう」という目標がありました。今世界で使われている先端テクノロジーを調査して、導入できそうなものを実装していったんです。

渡辺さん:最初に「世界最先端のテクノロジーで、世界最先端のシステムを作るぞ!」という目標をぶち上げて、そこから私たちも協力会社も突き進んだんですよね。そもそも、金融システムという常識や枠組み、または既存の仕組みにこだわらず、一切の制約を取り払って世の中のあらゆる先進的なシステムに目を向けて考えてきました。オンライン通販サービスのシステムなども調査しましたね。

大塚さん:確かに、金融業界のシステムはほぼ調査していないよね(笑)。協力会社のみなさんにも「それ、世界最先端ですか?妥協していないですか?」と徹底的に自分たちが考えつかないようなアイデアや先端テクノロジーを要求してきました。それによって開発に携わるみんなの“エンジニア魂”に火がついたのではないでしょうか。

――“前例にとらわれない”という姿勢を徹底していたんですね。

大塚さん:このプロジェクト全体が今までにないチャレンジで、「チャレンジしないことは悪だ」という雰囲気で開発していきました。「今まで通りでいいよね」という意見が出ようものなら、社長の桑原さんから即座に突っ込まれるような雰囲気でした(笑)。逆に、金融サービスの常識にとらわれずに自由な発想で考えることができたので、やりたいことはとことん挑戦できましたね。

&eのシステムは、ここからが本領発揮!

――今回開発したシステムは今後も進化していくのでしょうか?

渡辺さん:今後いろいろな新しいテクノロジーや&eアンディー の新しい機能・サービスを柔軟に実装できるように設計しています。今回のリリースに合わせたシステム開発ならばフルクラウド化する必要はなかったのですが、&eアンディー は出来上がったら良しというサービスではなく“進化する自動車保険”です。今後テクノロジーが進化したら&eアンディー のサービスの進化に合わせてシステムも新しいものをどんどん取り入れて進化していければと思います

――最後に、システム開発における今後の目標について教えてください。

渡辺さん:現在、社内の色々なチームが、いただいたお客さまのご意見を受け止めながら、スピード感をもってサービスの改善や進化を進めています。今後、保険サービス、保険以外のサービスともに&eアンディー で新しいことがどんどん生まれていくと思いますので、ぜひご期待ください!

大塚さん:今回、&eアンディー のシステム開発はIT賞を受賞しましたが、このシステムが本領を発揮するのは、まさにこれからだと思っています。スピーディなサービス改善に加え、自動車保険の常識にとらわれないサービスの拡充にチャレンジしていきたいですね。

撮影のためにマスクを外しています。

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