なぜ自動車保険がグッドデザイン賞を取れたのか

2022年10月14日

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2022年10月、&e(アンディ―)がグッドデザイン賞を受賞しました。自動車保険とデザイン…?なんだか不思議に思われるかもしれませんが、&eは既存の自動車保険とは少し違い、事故時の安心だけでなく事故を減らす取り組みに乗り出している姿勢を評価していただき、受賞となりました。

今回は、私たちがグッドデザイン賞に応募した思いや審査書類や展示の工夫…受賞に至るまでの裏側について、応募から関わってきた広報担当の安藤から紹介します!

&eの「ミッション」をもっと広めたい

グッドデザイン賞は、1957年以来、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

「事故を起こしてから使う保険」ではなく、「事故を未然に防ぐ保険」をコンセプトに、センサーとアプリでお客さまの運転を見守る新しい自動車保険「&e」。

お客さま体験のデザインにこだわった商品ということもあり、2021年11月にリリースしたばかりの&eがグッドデザイン賞を受賞できれば、その名のとおり「よいデザイン」であることをより多くの方に伝えることができると考え、リリース当初から「グッドデザイン賞にエントリーしたい!」と意気込んでいました。

一次審査。審査書類の原文を公開!

グッドデザイン賞の一次審査は書類審査。限られた文字数の中で&eの魅力をどう表現すればいいか悩みました。公開される「応募対象の概要欄」には160文字で「全体像・応募対象が誰のための何のデザインであるか)」を簡潔明瞭に記述しなければなりません。

たった160文字…!? と思いましたが、推敲に推敲を重ね、ギリギリの文字数で仕上げました。それがこちら。なんとか159文字でまとめました…!

これまでの保険の安心はそのままに。小さなセンサーで一人ひとりの運転データを分析し、手元のアプリから日々の安全運転をサポートする。さらに、集まったデータを活用し、事故のない街づくりを支えていく。保険の当たり前をこえて、できなかった未来を叶えていく。&e(アンディー)は今までの自動車保険とは異なる、新しい自動車保険です。(159文字)

応募対象の概要欄

概要欄には&eのポイントである「テクノロジーを活用し、事故時も日常もお客さまの役に立つこと」と、「事故のない世界を目指していくこと」を盛り込みました。&eは推したいポイントがたくさんあるので、とにかく文字数いっぱいまで書いて&eの魅力を伝えきる…。まさに文字数との闘いでもありました(笑)。

また、応募対象の補足情報として、「デザインの改良、競合・類似デザインとの差異について」400字で記載できるのですが、この項目もジャスト400字で書き切りました。

こうして限られた文字数の中で&eを説明してみると、従来の自動車保険にはない特徴ばかりだなと改めて実感…。

ドライブレコーダー貸与型の自動車保険が多い中、&eがIoTセンサーとスマートフォンを活用した理由は、センサーにより危険挙動や運転性向が判断可能・アプリとの連動により商品の機能向上が可能・ドライブレコーダーを既に持っているお客さまでも活用可能なため。契約者だけでなく、同じ車を運転する家族も安全運転支援サービスを利用できる点も新しい。家族や友人と運転スコアを競う等ゲーム性のある機能により、楽しみながら継続的に安全運転に取り組める工夫も凝らした。事故時の対応としては、IoTセンサーの検知した衝撃データ等を基に、お客さまの事故状況を動画で再現でき、事故前後の車の速度・衝撃・損傷等を事故担当者が把握できるため、事故の早期解決に役立てていく。また、事故にあわれたお客さまの不安をより軽減できるよう、コミュニケーションスタイル×AIでお客さまにぴったりの事故担当者を選出する「私のタントウシャ」も提供する。(400字)

デザインの改良、競合・類似デザインとの差異について

&eを「体感してもらう」二次審査

パネル上部にはキービジュアルや私たちの「ミッション・ビジョン・バリュー」を掲載

二次審査は、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)での展示による現品審査でした。そこで私たちは、&eの体験を審査員の方々にわかりやすく伝えるためにパネルを用意しました。

パネル上部には、&eのキービジュアルと、&eのデザインの根幹となっている私たちの「ミッション・ビジョン・バリュー」を掲載。パネル下部には、“&eご契約前”、“ご契約後の日常”、“万一のとき”とフェーズを分けて、お客さま体験のポイントをまとめました。

パネル下部ではお客さま体験のポイントを整理

「既存の自動車保険と&eの一番の違いは実際のお客さま体験にある。」そう考えた私たちは、実際のアプリの画面もご確認いただけるようスマートフォンを複数台準備し、各体験を切り出した動画を流しました。

例えば、最短60秒で見積もりができるカンタン保険料チェックや、センサーが検知したデータをもとに判定した急加速、急ハンドル、急ブレーキなどの情報からドライバーの運転をスコア化するTripレポート、万一事故にあわれた際にセンサーが衝撃を検知しスマートフォンから1タップで事故連絡…。

今まで自動車保険は、「加入しておけば安心できるもの」というだけだったはずですが、&eはドライバーにもっと寄り添い、事故のない世界を実現させようという新しいアプローチの自動車保険。そのリアルな体験を審査員の方々にも体感してもらえるような展示に工夫しました。

審査委員の評価コメントに感激

一次審査、二次審査とも「やり切った感」はあったものの、やはり受賞が決まったときはホッとしました…。
受賞にあたっての審査委員の評価コメントがこちらです。

ドライバーの運転のクセや危険予知など、人間では読み取れない振る舞いをセンサーにより読み取り、ドライバーにフィードバックして安全運転を促す仕組みは、IoT技術の適切な活用方法と言える。他企業や自治体との共創など、デジタル化によって可能となる様々な具体的取り組みも含めて、保険会社として事故時の安心だけでなく事故を減らす取り組みに乗り出している姿勢も評価できる。

審査委員の評価コメント

伝わったんだ…!審査委員の方々に、&eのデザイン、&eの「お客さま体験そのもの」の魅力が伝わって、評価いただけたことがわかり、本当に嬉しかったです…!(涙)

イーデザイン損保の社内でも、今回の受賞をクルー全員で喜んでいます。&eプロデューサー・藤田さんはこう話してくれました。

藤田さん(CX推進部・&eプロデューサー):IoT技術はお客さまの体験を高めるために活用するものだと思っていたので、IoT技術の適切な活用方法であると評価していただけてありがたいです。そして、なにより保険会社が事故自体を減らしていく具体的な取り組みを開始している、と評価していただいたことは、私たち社員全員の本気度を評価していただけたということだと思いますので、とっても嬉しいです。

そうなんです!私たちにとって、受賞できたことはもちろん嬉しいのですが、&eの存在そのものを高く評価していただけたことが、受賞以上の価値があると思っています。

事故のない世界の実現に向けて、新たなる決意

グッドデザイン賞の受賞で、デザイン面だけではなく、今まで作ってきたお客さま体験、目指す未来が間違っていなかったと思えたことが、クルーの大きな自信につながりました。

藤田さん(CX推進部・&eプロデューサー):私たちは、お客さまと共に事故のない世界を創るというパーパスを掲げて取り組んできましたが、同時に新しい保険のかたちを創ろうという思いもあって、Webサイトやアプリのビジュアルや操作性にもこだわって、常にお客さまの心地よい体験を実現することを目指して取り組んできました。グッドデザイン賞では部分的なサービスの評価だけではなく、私たちの事故を無くしたいという思いを実現する取り組み全体を評価していただけたのだなと、改めて評価の視点の高さといったものを感じました。

竹内さん(CX推進部・&eディレクター):Webやアプリのデザインやユーザビリティが評価対象とイメージしていましたが、私たちが目指すサービスや取り組み全体の考え方を高く評価いただいたことは驚きでもあり喜びでもあります。交通事故という社会問題を解決し、明るい未来を創っていくこと自体が「デザイン」だということを改めて認識しました。

今回の受賞で「あなたたちの目指す未来を、このまま頑張って作ってみて!」と背中を押された気がしています。グッドデザイン賞受賞を励みに、改めて身を引き締め、全社一丸となって『事故のない世界を共創』していきます!

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