自動車保険は7等級から始められる?セカンドカー割引の条件や等級引き継ぎを解説

2024年8月16日(2026年10月29日更新)

初めて自動車保険を契約する場合は、通常6等級からスタートしますが、契約時の条件によっては、通常より高い等級からスタートできる場合があります。

例えば、2台目以降のお車の自動車保険を新たに契約する場合に、条件を満たしていれば7等級からスタートすることができます。また、家族間で等級を引き継いだ場合やご契約中の自動車保険でお車の変更(車両入替)を行った場合には、等級はリセットされることなく引き継ぐことができ、その等級を維持して契約できる場合があります。

今回は、7等級からスタートできるセカンドカー割引(複数所有新規割引)や、等級を引き継ぐことで6等級よりも高い等級のまま自動車保険を契約できる方法を解説します。

自動車保険は通常6等級から。セカンドカー割引が適用されると7等級からスタート

2台目以降のお車の自動車保険を新たに契約する場合は、一定の条件を満たすとセカンドカー割引が適用されます。この場合、通常より1つ上の7等級からスタートすることができます。

自動車保険には、等級制度(ノンフリート等級別料率制度)という仕組みがあります。これは、前契約の有無や、前契約の事故の件数・種類などにより、次契約に適用する等級(1~20等級)と割増引率が決定され、保険料を割引・割増する制度です。なお、20等級が最も保険料が安くなります。
自動車保険を新たに契約する場合、通常6等級からスタートしますが、2台目以降のお車の自動車保険を新たに契約する場合は、前述の通り、一定の条件を満たすとセカンドカー割引が適用されます。

そのため、セカンドカー割引が適用されてスタート時の等級が6等級ではなく7等級になると、その分保険料が抑えられます。

等級は保険料に大きく影響する仕組みです。等級制度の基本や、事故による等級ダウンについて詳しく知りたい方は、以下のコラムもご覧ください。

自動車保険の等級制度ガイド

セカンドカー割引とは

セカンドカー割引とは、2台目以降のお車購入や、同居している子どものお車購入のタイミングで自動車保険に加入する際に適用される割引です。

自動車保険は同じ契約内容でも、等級が上がるにつれて保険料の負担を抑えられる仕組みです。セカンドカー割引で7等級からスタートできれば保険料を抑えられます。

さらに、1年間事故を起こさず、自動車保険を使わなければ、通常契約と同じように1つずつ等級が進行していくため、セカンドカー割引を適用すると初期の保険料負担を抑えられることに加え、20等級に到達するまでの時間を短縮するメリットがあります。

ただし、セカンドカー割引は2台目以降のお車なら無条件で適用できるわけではありません。セカンドカー割引の適用条件を以下で紹介します。

セカンドカー割引の適用条件

セカンドカー割引の適用条件は保険会社によって異なりますが、一般的には以下の通りです。

1台目のお車の条件

  1. 保険開始日時点の等級が11等級以上であること
  2. お車の用途・車種が自家用8車種であること

2台目以降のお車の条件

  1. 「主に運転される方(記名被保険者)」および「お車の所有者」が個人であり、それぞれ所定の条件を満たすこと
  2. お車の用途・車種が自家用8車種であること

1台目のお車の自動車保険を他社で契約している場合でも、条件を満たせばセカンドカー割引が適用されます。

ただし、主に運転される方(記名被保険者)および、お車の所有者の範囲や事故有係数が適用されている期間の取り扱いなど、細かな適用条件は保険会社によって異なります。詳しくは、申し込み時に保険会社へ確認しましょう。

自動車保険のセカンドカー割引について詳しくは、以下のコラムもご覧ください。

2台目以降の自動車保険を安くする方法は?セカンドカー割引や保険料を抑えるポイントを解説

セカンドカー割引適用以外で通常よりも高い等級でスタートできる場合もある

通常よりも等級が高い状態で自動車保険をスタートする方法は、セカンドカー割引だけではありません。

セカンドカー割引以外にも、これまでの等級を引き継いで、6等級より高い等級で契約できるケースがあります。

家族間で自動車保険の等級を引き継ぐ

自動車保険の等級は、同居の家族間での引き継ぎが可能です。

例えば、親が加入している自動車保険の「ご契約のお車」を子どものお車に変更し、子どもが親の等級を引き継いで契約する場合、親の等級が12等級であれば、子どもは12等級からスタートできます。

セカンドカー割引では7等級からのスタートですが、等級を引き継ぐことでさらに進んだ等級から始められる場合もあります。

また、セカンドカー割引が適用されるには、1台目の自動車保険が11等級以上という条件がありますが、等級の引き継ぎは11等級未満の場合でも可能です。

例えば1台目の自動車保険が10等級だった場合、セカンドカー割引は適用されませんが、等級を引き継いで10等級からの契約開始は可能です。等級を引き継ぐ場合にも条件があるため、条件を満たすかを確認したうえで検討しましょう。

自動車保険の等級引き継ぎについて詳しくは、以下のコラムもご覧ください。

自動車保険の等級は保険会社間・家族間で引き継げる?条件や注意点、お手続きを解説

お車を乗り換える際の自動車保険の等級は維持できる

自動車保険の保険料は車種によっても変わるため、お車の乗り換え時はお手続きが必要です。お車を乗り換えられても条件を満たせば以前までの等級を維持できるため、新しく6等級からスタートせずに済みます。

また、お車の乗り換え後にお手続きをしないままでいると、十分な補償を受けられない可能性があるため注意が必要です。
乗り換えた際は、できるだけ早めに保険会社へ連絡し、忘れずにお手続きしましょう。

東京海上ダイレクト(以下、当社)では、Webサイトからカンタンにお車の変更(車両入替)手続きが可能です。

自動車保険の乗り換え時も
等級は引き継げる

自動車保険の等級制度(ノンフリート等級別料率制度)は、一般的に各保険会社で導入されており、自動車保険を乗り換えて他社と契約する場合でも、所定の条件を満たせば等級は引き継がれます。※

ただし、乗り換えのタイミングには注意しましょう。タイミングが悪いと等級が上がる前の状態で自動車保険を乗り換えてしまい、等級の進行が遅れてしまいます。

自動車保険を乗り換えるタイミングについて詳しくは、以下のコラムもご覧ください。

自動車保険を乗り換えるときの注意点は?空白・重複期間による等級への影響も解説

※

一部の共済(教職員共済・町村職員共済・都市職員共済・トラック共済など)では等級を引き継げない場合があります。

自動車保険を中断していた場合も等級は引き継げる

事情によりお車を運転しない期間ができ、自動車保険が一時的に不要となる場合もあるでしょう。そのようなときは、条件を満たせば中断制度を利用できます。中断制度を利用するには保険会社が設定する条件を満たすほか、中断証明書の発行が必要です。

中断制度を使うと、再度お車を運転するようになり、自動車保険の契約が必要になったとき、条件を満たせば以前の等級を引き継げます。

あらためて6等級から自動車保険をスタートせずに済むため、一時的に自動車保険の契約が不要になった場合は、中断制度を活用しましょう。

なお、中断証明書の発行条件は保険会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

当社の場合、中断証明書を発行して自動車保険を中断するには、以下の条件を満たす必要があります。

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対象となる契約の等級 中断する契約の次の契約の等級が7~20等級
中断証明書の発行期間 中断する契約の解約日(または満期日)の翌日から起算して、5年以内
中断事由 以下(1)・(2)のいずれかに該当する
  1. 中断する契約の保険期間中に、以下のいずれかの事由が発生している
    • 契約されていたお車を廃車、売却(譲渡)またはリース会社へ返還した
    • 契約されていたお車が盗難にあった
    • 他で契約されていたお車の廃車などで、
      契約されていたお車を他の契約に車両入替した
    • 契約されていたお車が道路運送車両法第16条に基づく抹消登録をされた(一時抹消)
    • 契約されていたお車の車検が切れた
  2. 契約者の方または主に運転される方が海外渡航する場合で、
    解約日(または満期日)が、契約者の方または主に運転される方の
    出国日の6ヶ月前の日以降にあり、かつ、中断する契約が帰国日
    または再入国日前に締結した最後の契約である

まとめ

自動車保険は、セカンドカー割引を利用すると7等級からスタートできます。

また、セカンドカー割引の他にも、これまでの等級を引き継いで自動車保険を契約する方法があります。家族間で6等級より高い等級を引き継げば、その等級からスタートできるほか、お車の乗り換え時は等級を維持でき、保険の乗り換え時も所定の条件を満たせば等級を維持することが可能です。

自動車保険の保険料は、等級が高くなるほど抑えられます。保険料の負担を抑えて等級の進行を早めるために、条件を満たすならセカンドカー割引などを上手く活用しましょう。

監修:竹国 弘城

1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。

資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)