自動車保険の満期日を過ぎたらどうなる?対応方法や継続手続き前に考えたいことも解説

2024年3月8日(2026年9月15日更新)

自動車保険の継続手続きを忘れてうっかり満期日を過ぎてしまった場合、補償や等級がどうなるのか、どのようなお手続きが必要なのか気になっている方もいるでしょう。

一定の条件を満たせば等級を引き継げる可能性はありますが、自動車保険の継続手続きが可能な期間は保険会社によって異なります。満期日を過ぎてしまったことに気づいたら、すぐに保険会社へ連絡しましょう。

本記事では、自動車保険の満期日を過ぎてしまった場合のリスクや、過ぎてしまった場合に取るべき行動を解説します。

自動車保険の満期日を過ぎたらどうなる?

自動車保険の継続手続きを忘れて満期日を過ぎてしまった場合、補償が受けられなくなったり、等級が引き継げなくなったりする可能性があります。以下で詳しくみていきましょう。

継続手続きが完了するまでは無保険状態になる

満期日を過ぎたお車は、自動車保険(任意保険)の補償を受けられない、いわゆる無保険状態です。自賠責保険(強制保険)に加入している状態だったとしても、万一事故が起きた場合、自賠責保険(強制保険)ではお車の修理費などは補償されず、十分ではありません。もし、自動車保険(任意保険)の満期日を過ぎていることに気づかず事故を起こした場合には、経済的負担が大きくなる可能性があります。

自動車保険(任意保険)の重要性については、こちらのコラムをご覧ください。
自賠責保険とは?任意保険との違いをわかりやすく解説!

等級を引き継げなくなる可能性がある

満期日を過ぎてしまった場合には、等級が引き継げなくなる可能性があることも覚えておきましょう。

引き継げなくなるケースとしては、満期日の翌日から起算して7日を過ぎていた場合が挙げられます。この場合は、原則としてこれまでの等級を引き継げず、保険料の負担が大きくなる可能性があります。

なお、満期日の翌日から起算して7日を過ぎていた場合でも、新しい自動車保険の契約に適用する等級が1~5等級の場合や事故有係数適用期間が1~6年の場合は、等級を引き継ぐケースがあります。

一方で、満期日の翌日から起算して7日以内であれば、同じ保険会社で契約を継続する場合だけでなく、異なる保険会社(一部の共済を除く)に切り替える場合でも等級を引き継げます。ただし、前契約の保険期間中に保険金を請求した場合は、等級ダウンや事故有係数適用期間が反映された状態で引き継がれます(ノーカウント事故で保険金を請求した場合を除く)。

等級を引き継げるケース・引き継げないケースについて、詳しくは以下のコラムをご覧ください。
自動車保険の等級は家族間で引き継ぎ可能!必要条件や注意点も解説

自動車保険の満期日を過ぎたらどうすればよい?

もし満期日を過ぎている場合は、すみやかに保険会社に連絡し、今後のお手続きについて確認しましょう。保険会社によっては、満期日を過ぎてしまった場合でも一定期間内であれば、継続手続きができることがあります。

東京海上ダイレクト(以下、当社)の場合、満期日の翌日から30日以内であれば、マイページから継続手続きが可能です。

(注)

等級(ノンフリート等級)を引き継げないことがあります。等級(ノンフリート等級)・事故有係数適用期間の引き継ぎについては、以下「等級・事故有係数適用期間を引き継げる期間を知りたい」をご覧ください。
等級・事故有係数適用期間を引き継げる期間を知りたい

自動車保険の継続手続きが可能な期間は保険会社によって異なりますので、満期日を過ぎて継続していないことに気づいた場合には、すぐに保険会社に連絡しましょう。

満期日が近くなると、保険会社から通知が来る

一般的に、自動車保険の満期日が近くなると、保険会社から継続案内が送られてきます。忙しいとついつい後回しにしてしまいがちですが、すぐに継続手続きを行いましょう。

当社の場合、継続手続きは、ご契約の保険終了日(満期日)の70日前から可能です。お手続きが可能な期間になりましたらメールでお知らせします。事前に積算走行距離計(オドメーター)の走行距離の値をご確認のうえ、マイページからお手続きを進めてください。

保険会社によっては、自動継続の特約を用意している会社もあります。これは、万一継続手続きを忘れたとしても、自動的に契約が継続される特約です。安心できるサービスですが、すべての契約に自動継続の特約が付いているわけではありません。自動的に継続されると思いこまず、ご自身の契約の更新方法を確認し、必要なお手続きを忘れずに行いましょう。

また、保険会社から継続案内が届くことが一般的ではあるものの、満期日がいつなのか、ご自身でもしっかり管理するようにしましょう。

自動車保険の満期日が近くなったら考えたいこと

現在加入している保険会社から自動車保険の継続案内が来たら、継続手続きと合わせて契約内容を見直すよい機会です。以下のようなポイントについて考えてみましょう。

主に運転される方(記名被保険者)などに変更はないかを確認する

まずは、ご契約のお車を使用する方や、お車の使用状況に変更がないか確認しましょう。例えば、お車を主に運転される方の運転免許証の色、お車の使用目的などに変更がある場合には、それらの変更をしたうえで継続手続きをしなければなりません。また、電話番号、メールアドレスなどの基本情報が変更になっていれば、この機会に変更しておきましょう。

補償内容が適切かを確認する

次に、自動車保険の補償を見直してみましょう。加入して以来、同じ内容で継続している、という方もいらっしゃるかもしれませんが、現在のご自身の状況と契約内容が合っているのかチェックが必要です。

注目したいポイントは、「補償される運転者の範囲が正しいか」「補償内容が適切か」「補償が重複していないか」の3つです。

これら自動車保険の補償の見直しについて、詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
自動車保険の見直しは、どこから始める?節約ポイントは?

保険会社の乗り換えを検討する

契約内容を見直していくなかで、保険料を抑えたい、補償・サービスを充実させたい、などといった希望がでてくることもあるでしょう。満期日は、乗り換えに適したタイミングでもありますので、保険会社の乗り換えを検討してみてもよいでしょう。
自動車保険は、保険会社によって保険料や、補償・サービス内容が異なります。満期日を迎える前に、いくつかの保険会社について情報収集し、見積もりをしたうえで、どの保険会社がご自身に合っているのか、ゆとりをもって調べておくのがおすすめです。

また、自動車保険の保険料は、お車のほか、主に運転される方の運転免許証の色や年齢、等級、走行距離などさまざまな条件により変わります。それらの条件は保険会社によって異なりますし、保険会社ごとに独自の割引制度を用意していることもあるため、ご自身の条件で実際に見積もりすることをおすすめします。

このとき、保険料を抑えたいからといって補償内容を限定しすぎないように注意してください。万一の事故の際にきちんと補償されるよう、必要な補償をつけたうえで、保険料を抑えられる保険会社を探すのがポイントです。

なお、保険会社の乗り換えは満期日のタイミングがよい理由は、「等級の進行」にあります。満期日のタイミングで保険会社を乗り換えれば、現在加入している自動車保険の等級が無駄なく進行します。等級は保険料に大きく関連する項目ですので、乗り換えのタイミングはしっかりと確認しましょう。

保険会社の乗り換えを考えている方、お手続きについてさらに詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
自動車保険の乗り換えタイミングとメリット・デメリット、等級引き継ぎについて解説

まとめ

自動車保険の継続手続きを忘れて満期日を過ぎてしまったときは、すみやかに保険会社へ連絡しましょう。保険会社によっては、満期日を過ぎた後でも、一定期間内であれば継続手続きができることがあります。

一定期間を過ぎると、補償が受けられなくなったり、等級を引き継げなくなったりする可能性があるため、保険会社から満期日の通知が届いたら、余裕をもって継続手続きを行うことが大切です。

監修:竹国 弘城

1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。

資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)