自動車保険の乗り換えタイミングとメリット・デメリット、等級引き継ぎについて解説

2024年3月8日(2026年7月15日更新)

自動車保険の満期が近い、お車を買い替える、保険料を抑えたい、魅力的なサービスがついている自動車保険を見つけたなど、さまざまな理由で自動車保険の乗り換えを検討することがあるでしょう。
本記事では、自動車保険を乗り換える際の「代表的なタイミング」「メリット・デメリット」「等級の引き継ぎ」についてお伝えします。

自動車保険を乗り換えるタイミングはいつがいい?

自動車保険を乗り換える代表的なタイミングとして、以下の二つを押さえておきましょう。

  • 満期日に合わせて乗り換える
  • 保険期間中に乗り換える(中途解約)

現在の契約(乗り換え前の契約)の保険期間が1年の場合を例にご説明します。

満期日に合わせて乗り換える場合

一般的に、現在契約している自動車保険の満期日に合わせて乗り換えをする場合、現在の保険会社に継続しない旨の通知や解約手続きなどは原則不要で、乗り換え先の保険会社で加入手続きをするのみです。

ただし、自動継続特約などが付帯されている自動車保険の場合は、継続しない旨を保険会社に連絡しないと自動的に継続されてしまいます。乗り換えの前に、自動継続特約などがついていないか確認しておきましょう。

また、保険会社によって、満期日の何日前からお手続き可能かは異なります。保険会社のWebサイトなどでお手続きが可能な期間を確認しておきましょう。

なお、現在の自動車保険の保険期間中に等級が下がる事故がない場合や、事故を起こしても保険を使わなかった場合に、満期日に合わせて他社の自動車保険に乗り換えると、1等級上がった状態で新しい契約をすることが可能です。

例えば、10等級の自動車保険の満期日に合わせて他社の自動車保険に乗り換えれば、乗り換え先の契約は1等級上がった11等級での契約となります。

保険期間中に乗り換える場合

保険期間中に乗り換える場合は、現在契約している自動車保険の解約手続きと、乗り換え先の自動車保険の加入手続きの両方が必要です。

保険期間中に現在の契約を解約して乗り換えると、乗り換え先の契約ではその日から1年間同じ等級となります。つまり満期日を待たずに保険期間中に乗り換えた場合、等級が上がるタイミングが遅くなります。

一方、等級が下がる事故で保険金を請求した場合は、乗り換えたタイミングから等級が下がります。つまり、満期日まで待たずに保険期間中に乗り換えると、等級が下がるタイミングが早くなる点に注意が必要です。

また、自動車保険に加入していない期間(空白期間)があった場合、空白期間中に事故が起きると補償を受けられません。解約日と乗り換え先の契約の保険開始日を同日にし、重複期間・空白期間をつくらないようにしましょう

乗り換え先の契約の保険開始日が現在の契約の満期日(解約した場合は解約日)の翌日から起算して7日以内であれば、等級を引き継げる可能性があります。ただし、自動車保険に加入していない期間(空白期間)があると、その間は無保険となるため注意が必要です。また、現在の契約と新しい契約の期間が重複していると、等級を引き継げない可能性があります。こちらも注意が必要です。

乗り換えるタイミングと引き継ぐ等級の違い

自動車保険を乗り換えるタイミングによって等級がどのように変わるかを、事故がない場合・事故がある場合(3等級ダウン事故)に分けて、1年契約を例に図で説明します。

【乗り換えるタイミングと引き継ぐ等級の違い(例)】

(注)

図は、1年契約の自動車保険を2024年から2026年の間に乗り換えた場合の等級の引き継ぎをイメージしたものです。

なお、満期日に合わせて乗り換える場合も、保険期間中に解約して乗り換える場合も、お手続きは、乗り換え先の契約の保険開始日より前に済ませておく必要があります。乗り換え先の会社によって、お手続き可能な期間が異なりますので、事前に確認しておきましょう。

自動車保険の等級とは

自動車保険では、事故歴に応じて、翌年の契約に適用する等級(ノンフリート等級)が決まります(一部の共済組合を除く)。等級は1等級から20等級まであり、等級に応じて保険料が割引・割増されます。初めて自動車保険を契約する場合は6等級からスタートし、2台目以降のお車を新たに契約する場合はセカンドカー割引が適用されれば7等級からスタートします。

1年間事故がなければ翌年は1等級上がり、事故を起こして保険金を請求した場合は、1事故につき1等級または3等級下がります(事故の内容により、保険金を請求しても事故としてカウントされない場合もあります)。

6等級からスタートした場合、事故がなくても、上限の20等級に達するまで最短で14年かかります。

長年安全運転を続けて上がった等級は、代理店型自動車保険、ネット自動車保険にかかわらず、保険会社間で引き継ぐことができます(一部の共済組合を除く)。つまり他社の自動車保険に乗り換えても現在の契約の等級を引き継ぐことができるのです。

等級について、詳しくはこちらをご覧ください。

自動車保険の等級制度ガイド

自動車保険を乗り換えても等級を引き継げる条件

自動車保険の保険会社を乗り換えたときは、満期日もしくは解約日から7日以内であれば異なる保険会社・共済組合でも等級を引き継げる可能性があります。前契約の保険期間中に保険金を請求した場合は、等級ダウンや事故有係数適用期間が反映された状態で引き継がれます(ノーカウント事故で保険金を請求した場合を除く)。

東京海上ダイレクト(以下、当社)の自動車保険では、以下の会社や組合などの自動車保険に乗り換えた場合、等級を引き継ぐことが可能です。ただし、一部の共済組合では等級が引き継げないことがあるため、注意しましょう。

  • 自動車保険を扱うすべての損害保険会社
  • JA共済
  • 全労済
  • 全自共
  • 日火連(旧中小企業共済)

満期日から8日以上経過した場合の等級の扱い

新契約の保険開始日が、前契約の満期日・解約日の翌日から起算して8日以後13ヶ月以内の場合は、6F等級を上限に等級を引き継ぎます。また、事故有係数適用期間も引き継ぎます。
ただし、1年間無事故でも等級が上がらないなどのデメリットがあります。

上記に当てはまらない場合でも、新契約に適用する等級が1~5等級の場合や事故有係数適用期間が1~6年の場合は引き継ぐケースがあります。

なお、廃車などにより新契約の保険開始日までに8日以上の日数が空いてしまう場合は、保険会社に「中断証明書」の発行を依頼し、保管しておきましょう。中断後の新たな契約において、中断前に適用されていた等級などを引き継いで再開することができます。

以下のコラムでは、等級の仕組みや、引き継ぎができないケースについて詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

自動車保険のノンフリート等級別料率制度とは?ルールや保険料への影響を解説

自動車保険を乗り換えるメリットとデメリット

自動車保険を乗り換えることにはメリットもありますが、デメリットもあります。

メリットとして、例えば、契約内容の見直しにより、現在の契約よりも保険料を抑えたり、補償・サービスを充実させたりできる場合があります。デメリットとしては、継続割引が受けられなくなる、お手続きに手間がかかるなどが挙げられます。

自動車保険を乗り換える際のメリット・デメリットについて、詳しくは以下のコラムをご覧ください。

自動車保険を乗り換える際の注意点は?空白・重複期間にも気をつけよう

事故歴があっても自動車保険は乗り換えできる?

事故歴があっても、自動車保険は基本的に乗り換えできます。ただし、乗り換え先でも等級ダウンや事故有係数適用期間は原則として引き継がれるため、事故による保険料への影響が続く点は押さえておきましょう。

現在の契約で等級が下がる事故があり、保険を使った場合は、継続する契約の等級が下がります。等級が下がると、継続する契約の保険料は高くなることが一般的です。
他社に乗り換える場合も、等級ダウンや事故有係数適用期間が反映された状態で引き継がれるため、一般的に保険料は高くなる傾向にあります。
ただし、乗り換え先で独自の割引やキャンペーンが適用される場合など、現在の保険会社でそのまま継続するよりも保険料を抑えられるケースもあります。

事故件数や事故内容により、乗り換えられないこともあります。まずは保険会社に相談してみましょう。

自動車保険の乗り換え手続き

現在ご加入中の契約の満期日に合わせて、当社の自動車保険に乗り換える場合のお手続きの流れは以下のとおりです。

  1. 見積もり条件の
    入力

    個人情報の
    入力不要
    最短60秒で
    お見積もり

  2. 見積もり結果の
    確認

    補償内容の
    ご確認・
    カスタマイズ

  3. 申し込み・
    支払い手続き

    ネットで完結
    複数の支払方法から選択可能

  4. 申し込み
    完了

    最短当日から
    補償開始

見積もりの際は、現在ご加入中の契約の保険証券(または車検証)が必要です。自動車保険の乗り換え手続きについて、詳しくはこちらをご覧ください。

ネット自動車保険乗り換え(切り替え) かんたんガイド -見積もり-

まとめ

自動車保険は、満期日に合わせて乗り換えるのが一般的ですが、状況によっては保険期間中の乗り換えが適している場合もあります。乗り換えを検討する際は、今回お伝えしたポイントを踏まえ、ご自身にとって無理のない最適なタイミングを選びましょう。

当社の自動車保険は、ネット自動車保険ならではのリーズナブルな保険料が特長です。自動車保険の乗り換えを検討している方は、ぜひお見積もりをしてみてください。当社の自動車保険では、見積もり時に、電話で直接相談したり、気になるところをWebでチェックしたりできるサービス「見積もりドクター」もご用意しております。

監修:竹国 弘城

1級FP技能士・CFP®
RAPPORT Consulting Office (ラポール・コンサルティング・オフィス)代表。名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業。証券会社、生損保代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自身のお金の問題についてみずから考え、行動できるようになってもらうための活動をおこなう。ミニマリストでもあり、ミニマリズムとマネープランニングを融合したシンプルで豊かな暮らしを提案している。

資格情報: 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会会員(CFP®)