納車に適した良い日取りはいつ?契約から納車までの流れと期間について
2023年10月18日
新しく車を購入する時、契約から納車までにはどのくらいの期間がかかるのでしょうか。一日でも早く新しい車に乗りたいという気持ちは分かりますが、納車の前にやっておくべきこともあります。ここでは、納車によい日取りや契約から納車までにかかる時間、納車の前に確認しておきたいことについて解説します。
納車について
納車とは、ディーラーなどの販売業者が、車を購入者の手元に納めることを指します。購入した車は自宅に納入されるのが一般的ですが、購入者がディーラーや販売店まで車を取りに行くこと(店頭納車)もあります。
自宅に納車してもらう場合には、車の陸送費用がかかります。陸送費用は、陸送を行う会社や陸送の距離によって異なります。例えば、新車を購入したディーラーや販売店が自宅の近くにあればそれほど費用はかからないでしょう。反対に、自宅から遠い場所にあるディーラーや販売店で購入した場合は、陸送費用がそれだけ高くつきます。費用を抑えたい場合には、店頭納車を選びましょう。
また、納車日は吉日がよいとされています。あくまでも気持ちの問題ではありますが、気になる方は納車日が吉日になるよう調整しておくと安心です。吉日は、カレンダーにある六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)を確認してみてください。大安がもっともよく、その次に友引、先勝と続きます。大安で都合のよい日がなければ友引で都合のよい日、なければ先勝というように納車日を選ぶとよいでしょう。
契約から納車までの流れ
契約から納車までの流れや日数は、新車と中古車で異なります。一般的には中古車のほうが早く納車され、新車の場合はまちまちのようです。
新車の納車
新車の場合、欲しい車が見つかり、購入を決めたらまず契約を交わします。契約のための書類を整え、車の車検や整備を行った後、納車となります。
契約から納車までは1ヶ月以上かかることが多く、人気車種になると3ヶ月~半年待ちということもあります。最近では、人気車種で契約から1年待ちということもあるようです。また、さまざまなオプションをプラスしていくと、オプション品の在庫の数や取り付け作業に必要な期間により、納車が遅くなる傾向にあります。
なるべく早く納車してもらいたいのであれば、納車後にオプションを手配してもらうのも手です。契約時に、納車後にオプションを付けてもらうことは可能かどうか確認してみましょう。すでに欲しい車が決まっている方は、あらかじめ販売店に連絡し、納車までの期間を確認しておくこともできます。
中古車の場合
中古車の場合は、中古車販売店と契約を結んだ後、車の状態を確認したらすぐに納車となります。
基本的に中古車は、すでに在庫としてある車を販売するのが大前提です。すぐに車を用意できるので、新車に比べて納車が早いのが特徴です。契約から納車まで、その期間はおおよそ1~2週間程度です。ただし、購入した車が車検切れの場合は、車検を受けなければならず、納車までの期間が延びてしまうことがあります。
また、遠方にある車を購入した場合にも、陸送にかかる時間分、納車までの期間が延びるでしょう。なるべく早い納車を希望する場合には、中古車販売店に在庫として車があり、かつ車検も切れていない車を購入するのが一番です。欲しい車種が決まっている方は、中古車販売店を何店舗かまわり、より条件が良く納車も早い車を探してみてください。
納車までに確認しておくべきこと
次に、納車までに確認しておくべきことについてみていきましょう。
納車日を決める
あらかじめ、都合のよい納車日を決めておきます。「〇月〇日の〇時頃」と契約時に細かく伝え、希望通りの日時に納車されるよう手配しておきます。
納車の方法を決める
店頭納車か自宅までの陸送か、納車方法も契約時に伝えておきましょう。店頭納車を選択する場合、販売店までの交通手段も考えておかなければなりません。手元にある車に2人で乗っていき、帰りは1台ずつ運転して帰るか、公共交通機関などを利用して行くのかを決めておきます。
アフターフォローについて
納車後、車に不具合や気になる点があった時、どこに連絡するのか確認しておきます。新車であればディーラーで対応できますが、中古車販売店で中古車を購入した場合には、提携先の整備工場などを教えてもらいましょう。
ローンについて
車をローンで購入するのであれば、返済契約や返済開始日も確認しておきます。金融機関で直接ローンを申し込んだ場合には、ローン締結の際にもれなく確認してください。ディーラーでローンもお願いした時には、ディーラーで確認できます。
ローンによっては、納車の後すぐではなく、数ヶ月後に支払いが開始されることがあります。ボーナス併用ならボーナス月と支払日も確認しておきましょう。
交通安全祈願
納車日に大安を選ぶことと同様に、気になる方は交通安全祈願もしておくと安心です。神社に参拝し、交通安全のお守りを買うだけでなく、車とドライバーをお祓いしてもらう方法もあります。車祓いをする場合には、念のため事前に神社に連絡しておき、お祓いの予約を取っておきましょう。新車や中古車を購入した時はもちろん、新年の仕事始めの時にお祓いしてもらうこともできます。
お祓いしてもらう際には、玉串料(初穂料)を支払います。紅白蝶結びの水引がついたのし袋にお金を入れ、のし袋に名前を書き神社に渡してください。玉串料は神社によって異なりますが、個人で5,000円以上としている神社が多く、金額に上限はありません。
必ず、自動車保険の内容を確認しよう
納車の前に、必ず自動車保険の確認を行いましょう。補償の対象となるお車の変更(車両入替)の手続きは済んでいるか、車両保険には入っているか、対人・対物賠償、人身傷害の金額は十分かなど、契約内容をもう一度確認してください。
契約者、主に運転される方(記名被保険者)、所有者の変更をする必要があるかどうかも確認しておきます。自動車保険について不明点があれば、加入している保険会社に問い合わせてみましょう。新規で加入する場合には、ネット型・代理店型を含め複数の会社で見積もりを取り、内容と保険料に納得できる保険会社を選ぶとよいでしょう。
納車の前に保険に加入しよう
初めて車を購入する方は、納車の前に必ず自動車保険(任意保険)に加入しましょう。納車されてから保険を契約するまでに期間が空いてしまうと、その契約が開始するまでの期間中に運転し、万が一事故が発生してしまった場合に補償されなくなってしまいます。
とくに店頭納車を選択して購入した車に乗って帰ることを考えているのであれば、納車の前までに加入することをおすすめします。すでに納車されてしまっている場合でも、車に乗る前に自動車保険(任意保険)の契約を済ませ、補償がスタートしてから乗るようにしましょう。
本記事の情報は2023年9月末時点での内容です。
監修:渡邊 裕砥
ファイナンシャルプランナー、心理カウンセラー。 株式会社エルティヴィー執行役員。保険会社や保険代理店向けのコンサルティングや保険のプロ向けの教育研修を中心に活動中。