運転免許の区分と種類について。免許制度の変更によって変わった点は?

2023年10月18日

普通乗用車を運転できる普通免許が取りたい、すでに普通免許は持っているけれど、大型トラックが運転できる免許を取りたい。そんなとき、気になるのが運転免許の種類です。

運転免許の種類は、2017年の免許制度改正によって新たに作られたものを含め、現在9種類あります。自分の免許証ではどのような車が運転できるのか、どの免許を取得すれば目的の車が運転できるのか気になっている方は、本記事で運転免許の種類について詳しく解説していますので、確認してみてください。

運転免許の区分と種類

はじめに、運転免許の区分と種類についてみていきましょう。

運転免許の区分

運転免許証は、自動車や二輪自動車を運転するための免許である第一種運転免許、バスやタクシーなど、旅客自動車を旅客運送のために運転する第二種運転免許、第一種免許を受ける人が、練習のために公道を走る際に必要となる仮運転免許の3つの区分に分かれています。

車を運転するために誰しも必要となる免許が、仮運転免許と第一種運転免許です。第二種運転免許は、タクシーの運転手やバスの運転手など、主に職業として運転が必要になる人が取得します。

第一種運転免許の種類

次に、第一種運転免許の種類について見ていきましょう。

運転免許と運転できる車の種類の対比表

表の縦軸が運転免許の種類、横軸がその運転免許によって運転できる自動車・原動機付自転車の種類となっています。この表から、免許の種類は10種類あり、それぞれ運転できる車の種類が異なることが分かります。

例えば、普通免許では普通自動車と小型特殊自動車、原動機付自転車が運転できます。大型免許を取得すると、大型自動車、中型自動車、準中型自動車、普通自動車、小型特殊自動車、原動機付自転車が運転できるようになります。

免許の種類によって
運転できる車の大きさも異なる

運転できる車の種類だけでなく、大きさも免許の種類によって左右されます。まとめたのが下記の一覧表です。

2017年3月12日以降に免許を取得している・免許を取得する場合

免許の種類 車両
総重量
最大
積載量
乗車
定員
受験
資格
普通
免許
3.5トン未満 2.0トン未満 10人
以下
18歳
以上
準中型
免許
7.5トン未満 4.5トン未満 10人
以下
18歳
以上
中型
免許
11.0トン未満 6.5トン未満 29人
以下
20歳以上
免許期間2年以上
大型
免許
11.0トン以上 6.5トン未満 30人
以上
21歳以上
免許期間3年以上

普通免許では、車両の総重量が3.5トン未満、最大積載量は2.0トン未満、乗車定員10人以下の車しか運転できません。大型免許を取得すると、車両総重量が11トン以上、最大積載量が6.5トン以上、乗車定員が30人以上の車でも運転できます。

しかし、普通免許と大型免許では、受験資格が異なります。普通免許と準中型免許は18歳以上ならだれでも免許を取得できますが、大型免許では21歳以上かつ免許を取得してから3年以上経過した方でなければ免許を取得できません。

免許制度改正前に免許を取得している場合

上記で示した受験資格や免許の種類は、2017年3月12日以降に免許を取得した人に適用されるものです。それ以前に免許を取得している方の免許の種類と、運転できる車の大きさは以下の通りです。

免許制度改正前(2017年3月11日以前)に免許を取得している場合

免許の種類 車両
総重量
最大
積載量
乗車
定員
受験
資格
普通
免許
5.0トン未満 3.0トン未満 10人
以下
18歳
以上
中型
免許
11.0トン未満 6.5トン未満 29人
以下
20歳以上
免許期間2年以上
大型
免許
11.0トン以上 6.5トン以上 30人
以上
21歳以上
免許期間3年以上

免許制度の改正前に免許を取得している方は、改正後の普通免許よりも運転できる車の幅が広い状態になっています。これは、普通免許と中型免許の中間にあたる、準中型免許が新設されたためです。2017年3月12日以降に普通免許を取得した方は、準中型免許を取得しなければ、積載量2.0トン以上の車を運転することはできません。

現在、仕事で準中型にあたる車を運転しなければならない場合には、普通免許と併せて準中型免許も取得する必要があります。

免許制度の変更で追加された
「準中型免許」とは?

上記の通り、道路交通法改正によって、2017年3月12日から普通免許で運転できる車種の幅が狭まりました。改正前であれば、普通免許でも2トントラックを運転することができましたが、今後免許を取得する方は、普通免許と準中型免許を取得しなければ、2トントラックを運転することはできません。一方で、2トントラックを運転するために必要な準中型免許の受験資格は、18歳以上の方となっています。つまり、初めて免許を取得する方でもすぐに取得することができます。ではなぜわざわざ免許の種類を分けたのか?と思われる方もいるでしょう。

実は準中型免許新設の背景には、運送業の深刻なドライバー不足が関係しています。これまで、中型免許は20歳以上かつ初めての免許取得から2年以上経過していなければ取得できませんでした。この空白の期間があることで、トラックの運転を仕事とする運送業のドライバー不足の解消が難しい状況でした。

そこで新設されたのが準中型免許です。18歳になった時点ですぐに積載量2トン以上の中型トラックを運転できるようになりました。これにより、運送業のドライバー不足が解消されるのではと期待されています。

運転免許の色の種類について

運転免許証の色による違いもあるので、覚えておきましょう。免許取得から3年未満はグリーン、3年以上でブルー、5年間無事故無違反の場合はゴールドと色が変わります。

3種類の免許証の色

運転免許証の色によって、保険料が変わる場合があります。イーデザイン損保では、グリーンよりもブルー、ブルーよりもゴールドの方が保険料は安くなります。運転免許証の色が変わった方は、契約の継続時に新しい色を申告しましょう。

&eの保険料の決まり方についてはこちらのページをご覧ください。

保険料の決まり方

免許はどうやって取得すればいい?

これまでに解説した通り、運転免許には受験資格があります。取りたい免許があっても、年齢や免許期間といった受験資格を満たしていない場合には免許を取得することはできません。受験資格を満たしている場合には、次の2つの方法で免許を取得することができます。

ごく一般的なのが、自動車教習所や自動車学校に入校し、指導員から運転の方法や交通ルールを学び免許を取得する方法です。自動車教習所や自動車学校の卒業試験に合格した後、運転免許センターにて学科試験と適性試験を受け、合格すると免許証が交付されます。費用と時間はかかりますが、正しい運転技術をしっかりと学ぶことができます。指定自動車教習所は公安委員会が認定した自動車教習所で、仮免許取得までを行え、さらに運転免許センターでの技能試験が免除される点がメリットです。

もうひとつの方法が、自動車教習所等には通わず、運転免許センターまたは試験場で試験を受けるというものです。俗に一発試験と呼ばれています。こちらの場合、適性試験、仮免学科試験、仮免技能試験、本免学科試験、本免技能試験などの試験を受けなければなりません。教習所や自動車学校に通い免許を取得すると、その費用は20~35万円ほどかかります。しかし、一発試験であれば、数万円で免許を取得できます。一発試験は、主に免許証の更新期限を過ぎて免許が失効してしまった方や、自動車教習所に通う時間や費用を節約したい方が利用します。

ただし、一発試験は合格率が低いというデメリットがあります。初めての免許取得であれば、運転をするうえで必要な基本的な知識や技術を身に付けるために、自動車教習所や自動車学校に通ったほうが安心でしょう。

小型特殊免許や原動機付自転車の場合は、自動車教習所や自動車学校に通わずとも、運転免許センターで適性試験と学科試験を受けた後、乗り方の講習を受けるだけで免許証が交付されます。

今回は運転免許の種類と免許の取得方法についてご紹介しました。これから免許を取得し、車を購入する予定があるという方は、車を運転する前に自動車保険の加入も併せて検討しておきましょう。

本記事の情報は2023年9月末時点での内容です。

監修:渡邊 裕砥

ファイナンシャルプランナー、心理カウンセラー。 株式会社エルティヴィー執行役員。保険会社や保険代理店向けのコンサルティングや保険のプロ向けの教育研修を中心に活動中。

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