優先道路を見分ける3つのポイント

2023年10月18日

交差点や道路の分岐点で、どちらが「優先道路」なのか迷ったり、不安に思ったりしたことはありませんか。そこで今回は、優先道路とはどのようなものなのか、ひと目で違いがわかる3つのポイントを解説します。また、道路には、優先道路ではない場合でも優先関係があるので、運転するときには注意が必要です。優先道路以外での優先関係についても簡単にご紹介します。

優先道路とは?

優先道路は、道路交通法第36条第2項で以下のように明記されています。

車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、その通行している道路が優先道路(道路標識等により優先道路として指定されているもの及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。以下同じ。)である場合を除き、交差道路が優先道路であるとき、又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。

道路交通法 第36条 第2項より引用

道路交通法では、優先道路を「道路標識等によって優先道路と指定されている道路」「道路標識等で中央線点車両通行帯が設けられている道路」と定義しています。

優先道路を見分けるポイント

以下の3つが優先道路を見極めるポイントです。

1.「優先道路」の標識がある道路

以下の「優先道路標識」がある道路が優先道路です。

2.「前方優先道路」の補助標識がある道路

3.中央線(センターライン)が交差点内を貫通している道路

以下のように交差点内にセンターラインが貫通している道路は、センターラインがある道路が優先道路になります。矢印の方向に通行している場合、優先道路になるので一時停止や徐行の義務はありません。

優先道路の標識がない場合も優先関係があるので注意!

上述したような優先道路は、わかりやすいので間違えることも少ないと思います。ただし、実際にクルマを運転していると、優先道路の標識・標示等がない道路もよく見かけます。そのような場合でも道路には、優先関係があるので注意が必要です。優先道路の標識がないからといって自分勝手な運転をすれば、事故が起こりやすくなります。ここでは、優先道路の標識等がない場合の優先関係について簡単にご紹介します。

道幅が明らかに違う場合は「広いほうが優先」

比較的わかりやすいパターンは、道幅が明らかに違う場合です。道路交通法では、「交差道路が優先道路であるとき、又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない」とあるため、交差道路が明らかに幅員の広い道路の場合は、その道路を走行している車が優先ということになります。

一時停止標識がない道路が優先

信号機のない交差点では、一時停止の道路標識があることが多いです。この場合は、一時停止標識のない道路が優先になります。道路標識があるパターンは、比較的判断しやすいと言えるでしょう。

道路幅での優先関係判断が難しく、標識等がない場合は「左方優先」

停止線や道路標識がなく、道幅での判断も難しく、見通しの悪さも同じ条件の道路では、左方優先とおぼえましょう。左方優先とは、自分の左側から来た車が優先されるということです。道路交通法36条にも以下のように明記されています。

車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、次項の規定が適用される場合を除き、次の各号に掲げる区分に従い、当該各号に掲げる車両等の進行妨害をしてはならない。

一 車両である場合 その通行している道路と交差する道路(以下「交差道路」という。)を左方から進行してくる車両及び交差道路を通行する路面電車

二 路面電車である場合 交差道路を左方から進行してくる路面電車

道路交通法 第36条より引用

優先道路との交差点で交通事故が発生した場合の過失割合は?

次に優先道路との交差点で交通事故を起こしてしまった場合の過失割合について説明します。例えば、信号機のない交差点で直進車同士が接触したとします。信号機のある道路であれば、一方が赤信号を無視して侵入していることが明らかなので過失割合の判断もしやすいです。これが信号機のない交差点の場合、どちらが優先道路かによって過失割合が変わります。

ただ、通常は優先道路走行車と非優先道路走行車との接触事故では、「10:90」と圧倒的に非優先道路走行車の方が過失割合は大きくなります。ただし、脇見運転やスピード違反などの要因で過失割合は変わってきます。

交差点での直進車同士の事故の過失割合について、詳しくはこちらをご覧ください。

四輪車同士の事故 交差点での直進車同士の事故

まとめ ~優先道路でも安全確認を忘れず、通行しましょう~

優先道路の見分け方についてご説明しました。優先道路は文字通り、そうでない道路に優先して通行が可能な道路です。交差点や分岐点では徐行の義務もありません。ただし、それはあくまでも状況次第です。すぐ脇から車が飛び出してくるのがわかっていて、なおかつそのまま直進すれば必ず接触することが明白にも関わらず、アクセルを踏み続けたとしたら最悪の結果を招きます。

前述のように、たとえ優先道路を通行していても、運転者は交差道路や交差点を通行する車両に注意し、できる限り安全な速度と方法で進行しなければなりません。これは道路交通法36条4項にも規定されている注意義務です。交差点は事故が起こりやすい場所なので、お互いに譲り合いの精神を大切に通行することが安全運転の基本です。交差点を通行する際は、優先道路の基本的なルールを理解したうえで、さらに「飛び出してこないか?」と注意しながら通行するようにしましょう。

本記事の情報は2023年9月末時点での内容です。

監修:三木宏章

月刊自動車雑誌の編集者としてキャリアをスタート。編集プロダクションにて約7年間、チューニングカー雑誌を担当するなどをしたのちに、現在はコンテンツディレクター兼ライターとして活動中。自動車業界はもちろん、日本のものづくりを支える製造業のコンテンツ企画・ライティング実績も豊富。

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