初めてのタイヤ交換でも安心。おすすめのタイヤ交換方法や
相場をご説明

2024年3月25日

タイヤ交換には、履き替えと組み替えの2種類があります。履き替えは、ホイールごと取り外し、別のタイヤがついているホイールに交換します。組み替えは、ホイールは外さず、タイヤのみを交換します。

タイヤ交換は、長く車を運転している方やタイヤをパンクさせてしまった方、冬場にスタッドレスタイヤへの履き替えが必要な地域にお住まい方などにとって、車の安全な走行に必要な作業です。

あらかじめご自身に適した方法や費用の相場がわかっていると、タイヤ交換がスムーズに進みます。

本記事では、具体的な交換方法やかかる費用の目安など、タイヤ交換が必要な際に参考になる知識を詳しく解説します。

タイヤ交換の方法と選択肢

タイヤ交換方法には主に5つの選択肢があります。それぞれに特徴が異なりますので、ご自身の希望に合った方法を選ぶといいでしょう。

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交換方法 特徴 平均的な費用の目安
カーディーラー 車種に精通する整備士により、
新車同等の純正タイヤへ
交換できる
工賃(8,000~50,000円)
+タイヤ代
タイヤ専門店 タイヤの選択肢が多く、
カーディーラーより割安に
タイヤ交換ができる
工賃(4,000~30,000円)
+タイヤ代
カー用品店 幅広いメーカー、価格帯から
タイヤを選んでリーズナブルに
タイヤ交換ができる
工賃(4,000~30,000円)
+タイヤ代
ガソリンスタンド 給油に利用する身近な場所で、
気軽にタイヤ交換をしやすい
工賃(4,000~30,000円)
+タイヤ代
DIY タイヤと工具を用意してご自身で交換することで
費用を抑えられるが、
正しい方法を理解していない場合は危険が伴う
タイヤ代のみ
(必要あれば工具代)

カーディーラー

車を購入したカーディーラーに依頼すれば、新車と同等の純正タイヤの購入から交換までスムーズに行えるうえ、車の特性を知る整備士に車のメンテナンスまで任せられるでしょう。

安心して作業を任せられる反面、タイヤの選択肢が少なく、工賃・タイヤ代とも他の方法より高い場合があります。

タイヤ専門店

タイヤメーカーなどがタイヤを販売するタイヤ専門店では、ご自身で選んだタイヤをその場で交換可能です。タイヤのバリエーションが豊富で希望に合ったタイヤを選べる、ホイールバランスなど足まわりのメンテナンス全般に対応するなどの強みがあります。

ただし、メーカー直営店の場合、特定のタイヤしか取り扱いがないなど、商品が限定される場合があります。また、工賃はカーディーラー同様やや高めです。

カー用品店

カー用品店は、タイヤを含む車のパーツや関連商品を販売するとともに、車の整備サービスを手頃な価格で提供するところが多く、タイヤの購入・交換に便利です。さまざまなメーカー、幅広い価格帯のタイヤをそろえており、ご自身が希望するタイヤを見つけやすいでしょう。

ただし、利便性やコスパの良さから整備サービスが混み合うことも多く、作業に時間がかかる恐れもあります。可能であれば予約してからの利用がおすすめです。

ガソリンスタンド

日頃、給油で利用しているガソリンスタンドのなかにも、タイヤの購入や交換に対応できる場合があります。営業時間が長く、身近な場所で気軽に依頼できるので、急いでタイヤ交換をしたいときに便利です。

注意点は、タイヤの種類や在庫はタイヤ専門店などに比べて少ないことです。タイミングによっては車に合うタイヤが見つからない場合もあるでしょう。

DIY(ご自身で行う)

お住まいの地域によっては、毎年定期的にスタッドレスタイヤへの交換が必要です。基本的には、DIYでタイヤを交換する場合、ホイールごと交換する履き替えになります。

少しでもコストを抑えたいなら、タイヤ交換のDIYにチャレンジする選択肢もあります。DIYならタイヤと工具を用意すれば、工賃をかけずにタイヤ交換ができます。

ただし、ご自身でのタイヤ交換はリスクも伴います。車の構造をよく理解しておらずタイヤを正しく装着できなければ、走行中の事故の原因にもなりかねません。交換方法や手順などの知識が不十分なら、プロに任せておくほうが安心です。

タイヤ交換の方法を
選ぶときのポイント

タイヤ交換におすすめの場所は、状況によって変わります。例えばタイヤがパンクしてしまい急を要しているときには、最寄りのガソリンスタンドが便利です。しかし、余裕をもって依頼できる時間があるなら、ご自身の目的に合わせて選びましょう。

コストを抑えたいならカー用品店

タイヤ交換にかかる主なコストは次の二つです。

  • タイヤ交換の工賃
  • タイヤの購入代金

二つのうち、コストの大半を占めるのがタイヤの購入代金です。サイズや目的にもよりますが、普通車のタイヤは1本10,000円前後から、スタッドレスタイヤだと1本18,000円前後からとなっています。

タイヤがリーズナブルに買えるカー用品店なら工賃も低く、コストを抑えたタイヤ交換が可能でしょう。

純製品やメーカーを問わないのであれば、海外製のタイヤなど手頃なタイヤを選ぶのもおすすめです。車種や用途に合ったタイヤは、店舗スタッフに聞けば詳しく教えてもらえます。

安心感やクオリティを重視するなら
カーディーラー

カーディーラーでタイヤ交換をすると工賃もタイヤの購入代金も高くなりがちですが、お支払いに見合った安心感やクオリティを得られるでしょう。

交換する整備士は自社の車を熟知しており、大切な車を安心して任せられる存在です。車種やグレードごとに異なる知識やスキルを備えているため、タイヤ交換と同時に、車に必要なメンテナンスも提案してもらえます。

ディーラーによっては指定した場所への車の引き取りもあるなど、タイヤ交換だけにとどまらない充実したサービスも期待できます。

DIYには注意が必要

DIYでタイヤ交換をすれば、コストを抑えながら、ご自身の空き時間を使えて便利です。

しかし、ご自身でのタイヤ交換には大きなリスクが伴います。装着手順はもちろん、車との適合性、タイヤの回転方向、装着する位置なども正しく理解しておかなければ、タイヤが正常に機能せず、走行中に思わぬトラブルを招く恐れがあります。

他にも長年保存していたタイヤを利用する際には、車種ごとに決められた空気圧が保たれているかの確認が必要です。

ご自身でのタイヤ交換に不安を感じるなら、DIYは避けて、信頼できるプロの手に任せましょう。

タイヤ購入にかかる費用相場は?

タイヤ交換には、作業にかかる工賃に加え、4本分のタイヤ代が必要です。交換方法によって工賃が変わるように、選ぶタイヤによってタイヤ代も変わり、同じ車種であってもタイヤ交換にかかる金額はさまざまです。

タイヤの種類には、主に次のようなものがあります。

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タイヤの種類 特徴
ノーマルタイヤ
(サマータイヤ)
新車に標準装備される、性能バランスに優れたタイヤ。
春から秋にかけてはもちろん、雪の降らない地域では冬道の利用も可能。
スタッドレスタイヤ 通常よりやわらかいゴムで冬の低温でも高いグリップ力を発揮するタイヤ。
細かく深い溝があり、雪道でも安定した走行を実現。
オールシーズンタイヤ 夏の熱い道から軽い雪道までに対応するタイヤ。
ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの中間にあたる全天候型だが、
氷上は滑るため注意が必要。

ノーマルタイヤに比べるとスタッドレスタイヤの方が高い傾向にあるなど、種類によって価格差があります。

また、タイヤ代にはサイズも影響します。例えば、タイヤサイズが13~14インチの軽自動車の場合、タイヤ1本あたりの価格は3,000円から20,000円前後ですが、車高が高く車両重量のあるSUVは1本あたり6,000円から45,000円が相場です。

タイヤ代は大きさだけに比例するのではなく、流通量も影響します。多くの車で利用されるサイズだと価格は抑えられ、あまり使われないサイズだと価格は上がります。

タイヤ組み換えとは?タイヤは持ち込みできるものなの?

一般的にタイヤ交換と呼ばれる作業には、次の2種類があります。

  1. 履き替え・・・タイヤとホイールを一緒に交換する
  2. 組み換え・・・タイヤのゴム部分のみを交換してホイールは再利用する

組み換えにするとホイールの購入が不要になる分、タイヤにかかるコストが抑えられるメリットがあります。タイヤが1つだけパンクしたときなどには、組み換えが便利でしょう。

組み換えにはタイヤチェンジャーと呼ばれる専用工具を使います。DIYが難しく、対応するタイヤ専門店やカー用品店、ガソリンスタンドへの依頼が必要です。また、専用工具での作業が必要になるため、履き替えよりもトータルで工賃が高くなります。

また、組み換えに対応していても、他店で購入したタイヤの持ち込みを受け付けないケースもよくあります。組み換えを検討する場合には、事前に組み換えや持ち込みタイヤに対応する交換場所をあらかじめ探しておきましょう。

本記事の情報は2024年2月末時点での内容です。

監修:鈴木ケンイチ

1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するのを目標とする。

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